レクサスが「高級オフロードSUV」世界初公開! 最上級「LX」と違いは? 海外勢のライバルは? 新型「GX」の立ち位置
レクサス新型「GX」が約14年ぶりにフルモデルチェンジ。今回で3代目となりますが、どのような立ち位置のモデルなのでしょうか。
同じラグジュアリーオフロードSUV? LXとGXの違いは?
2023年6月9日に鮮烈デビューを果たしたレクサス新型「GX」。今回で3代目となりますが、どのような立ち位置のモデルなのでしょうか。
また海外勢でのライバルは何になるのでしょうか。
2021年に「ランドクルーザー(300系)GRスポーツ」を見た時も、なかなか驚かされましたが、新型GXは衝撃的とも言えるデザインとメカニズムを纏って登場しました。
レクサスと言えばプレミアムブランドで、これまで一般的なイメージとして「泥臭さ」とは無縁と言える存在でした。
ランドクルーザー300のラグジュアリー版と言える「LX」も高いオフロード性能を有しているものの、オフロード色はそこまで強くありません。
また2002年に登場した初代GX、そしてその後の歴代モデルもまた、都市生活者を狙ったデザインのものばかりです。
今の時代の空気感と言えばそれまでですが、新型GXは、見た目でなく中身までヘビーデューティに仕上げてきました。
では、そもそもGXとはどのようなモデルなのでしょうか。
GXは2002年に初代モデルのデビュー以来、トヨタ「ランドクルーザープラド(120系)」とシャシを共有、つまりラダーフレーム構造を採用してきました。
初代GXの兄弟車であるランドクルーザープラド(120系)には、ランドクルーザー(100系)という兄貴分もあります。
100系とプラドはボディサイズの差違だけでなく、100系は高級路線、プラドはライトユーザー路線という部分も担っていたのです。
もちろん共にランドクルーザーシリーズですから、ベーシックグレードは僻地でワークホースとして酷使されるという面も持っています。
一方、レクサスブランドにおいて、LXはその時代のランドクルーザーのトップモデル、つまり100系、200系、300系とシャシを共有していました。
そしてGXはプラドをベースにしていました。これまで両モデルとも、都市生活者向けのラグジュアリーなSUVという立ち位置でした。
そうした各歴代モデルにおける関係があった中で今回の新型となるLXとGXについて、レクサスはそれぞれのコンセプトを次のように説明しています。
新型LXは「いかなる場所においても快適で上質な時間を乗員に提供」としているのに対して、新型GXは「苛酷な悪路から街中の舗装路に至るまで、様々なシーンで心高まる体験を提供」となっています。
つまり、新型LXでは「オフロードも走れる」という若干引いた表現であるのに対して、新型GXでは「オフロードカーです」と宣言しているのです。
もちろん、そのことはデザインを見れば一目瞭然といえ、新型GXのエクステリアデザインはオフロードでの車両の四隅が把握しやすいスクエア形状、四方の視界を極力確保するための細いピラー、そして広いグラスエリアを採用。
前方の障害物を素早く察知できる、中央部を大きくえぐったボンネット形状を採用しています。
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