SUV版もスポーティ版もアリ! ホンダの看板モデル「フィット」どう進化した?
ホンダの主力車種の1つ「フィット」は、初代デビューから多くの支持を集めてきたコンパクトカーです。4代目から人気に陰りが見え始めてきていますが、2022年にはマイナーチェンジを実施。どのようなクルマになっているのでしょうか。
RSは専用サスペンションを装備
ホンダのコンパクトカー「フィット」は同社の主力車種の1つです。
小ぶりなボディながら広い室内空間を確保し、洗練されたデザインや比較的廉価であったこともあり人気を集め、登場翌年の2002年には日本国内における年間販売台数でトヨタ「カローラ」を破りホンダ車として初めてランキング首位に輝きました。
その後も人気は安定していましたが、2020年2月の4代目登場を境に風向きが変わります。
2020年9月の販売台数ランキングでトップ5から姿を消し、2020年年間ではトップ10に残ったものの、翌年以降は10位を下回る月もあります。
同じホンダで人気を維持している軽乗用車「N-BOX」とは対照的ですが、それでも2022年10月にはフィットはマイナーチェンジを実施。
外観を変えるとともに、安全運転支援機能も充実させるなど確実に進化しています。どのように変化しているのでしょうか。
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フィットは2001年、次世代のベーシックカーとして初代が登場。プラットフォームからエンジンまですべて新設計されたフィットは、シンプルで洗練されたスタイル、クラストップレベルの室内空間、低燃費を追求した優れた経済性から、1年経たずに20万台という驚異的なセールスを達成した大ヒットモデルです。
2007年に登場した2代目は、1.3リッターエンジンにアシスト用モーターを組み合わせた初代「フィット ハイブリッド」が登場し、さらにスポーティグレードの「RS」が加わりました。
そして2013年に3代目、2020に4代目が登場し、2022年10月のマイナーチェンジで現行型モデルに至ります。
このマイナーチェンジでは、「BASIC(ベーシック)」「HOME(ホーム)」「LUXE(リュクス)」「CROSSTAR(クロスター)」「RS」の5タイプを設定し、各タイプとも外観が進化しています。
フロントノーズがすっきり見えるよう形状を変えてアッパーグリルの位置を上げたほか、HOMEとLUXEはその上部にメッキ加飾のラインを水平に通し、より端正な姿に。
SUVルックのCROSSTARは、専用エクステリアとなるフロント、サイド、リアのガーニッシュをシルバーに変更。そしてタフギアらしいデザインにすることで、よりクロスオーバーらしさが強調されています。
新タイプのスポーティモデルであるRSは、専用のフロントグリル、フロントバンパー、サイドシルガーニッシュ、リアバンパー、リアスポイラー、アルミホイールを採用。
RS専用のサスペンションを装備し、ドライバーの操作とクルマの挙動が様々なシーンで気持ち良くつながる操る楽しさと、質感の高い爽快な乗り味の両立が図られています。
パワートレインは、e:HEVモデル(ハイブリッド)とガソリンモデルの2つを設定。
e:HEVモデルはモーター最高出力を14馬力増加させ、最高出力123馬力を達成しました。
ガソリンモデルは、排気量が0.2リッター増加した1.5リッターDOHC i-VTECエンジンを搭載し、最高出力も20馬力アップの118馬力となっています。
安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」は全タイプに標準装備されており、トラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能)や急アクセル抑制機能も新たに標準設定されています。
また、ブラインドスポットインフォメーション、後退出庫サポートも新たにタイプ別設定として追加されています。
フィットの価格(消費税込)は、e:HEVモデルが199万7600円から、ガソリンモデルが159万2800円からです。
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