ダイハツ、「ロッキー」ハイブリッドモデルの側面衝突試験で不正 トヨタ「ライズ」も対象 第三者委員会で原因を究明へ
ダイハツは2023年5月19日、コンパクトSUV「ロッキー」およびOEM供給するトヨタ「ライズ」ハイブリッドモデルで側面衝突試験の認証手続きに不正があったことを明らかにしました。
第三者委で詳細を究明へ
ダイハツは2023年5月19日、「ロッキー」およびトヨタにOEM供給している「ライズ」ハイブリッドモデルの2車種で側面衝突試験の認証手続きに不正があったことを明らかにしました。
なお、ロッキーとライズは同日に出荷・販売を停止しています。
不正の対象車種は、2021年11月に発売したロッキーとライズのうちハイブリッドモデルで、2023年5月18日時点での累計販売台数はロッキーが2万2329台、ライズが5万5111台です。
不正の内容は、ポールを用いた側面衝突試験において左側は認証機関の立会いのもと実施しましたが、右側では社内試験データを提出するところを、左側のものを提出したと言います。
なお、ダイハツは4月28日に海外市場向け4車種・計8万8123台の側面衝突試験の認証申請に不正があったことを公表しており、それを受けて社内点検を行う中で判明したと説明します。
ダイハツは今回の発表に際し、以下のようにコメントしています。
「この度の不正は、車の安全に関わる領域での不正であり、社会的に許されるものではないと考えております。
経営マネジメントが現場に寄り添えず、法令遵守や健全な企業風土の醸成が疎かになる中で、正しいクルマつくりを見失い、不正行為を発生させたと考えられます。
今回の不正行為を単にひとつの業務行為の問題で終わらせることなく、企業グループ全体の理念、行動指針に結びつけた改革となるよう、まずは全員で立ち止まり、不正行為をせざるを得なくなった背景・環境・真因を徹底的に究明、改善・再発防止に取り組み、膿を出し切ることで、二度と同じ過ちを繰り返さない会社と変える決意で取り組んでまいります」
なお今後についてダイハツは、第三者委員会による事案の全容解明および真因分析に全面的に協力するとし、経営マネジメントについてはただちに現場とのコミュニケーションをとり、本音で話のできる職場づくりに注力していくとしています。
具体的な対応については、今後改めて報告する予定です。
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