最新MT車で「押しがけ」は出来る? 昔は緊急手段としてやる人も? 取説では「NG行為」
押しがけは今のMT車でもできる?
それでは、最近のMT車では押しがけができるのでしょうか。過去にとある国産メーカーの担当者は次のように話していました。
「昔はイグニッションスイッチを、エンジンキーを挿して回すタイプでしたが、現在のモデルはボタンひとつでエンジンを始動するプッシュスタート式のスイッチがほとんどのため、現行モデルの乗用車ではほとんどできないと思います。
トラックなどのMT車にも取り扱い説明書にはしないでくださいと記載しています」
また、別メーカーの担当者は「取り扱い説明書ベースの回答になりますが、現行車では押しがけできません」と話しています。
また押しがけ可能なひと昔前のクルマにおいても、押しがけ自体は危険な作業となり、エンジンが停止している状態でクルマを動かすため、ブレーキの倍力装置やパワーステアリングが正常に作動しないリスクがあります。
また、エンジンがかかってもすぐにクラッチを切らなければクルマが進み続けてしまうなどの危険もあります。
そのため、もし自分のMT車がバッテリー上がりにより走行不能となった場合には押しがけせずに、他のクルマに救援してもらい、ブースターケーブルを使用して電力を供給してもらうのが良いでしょう。
もし、自分ではどうしようもできない状況であれば、ロードサービスや任意保険のサービスの利用を検討してみましょう。
リスクを最小限に抑えつつ、安全にクルマの復旧作業を行うことが重要なポイントです。
※ ※ ※
現行のMT車でも押しがけによりエンジンがかかる可能性はありますが、取扱説明書やオーナーズマニュアルには、押しがけ作業自体を禁止もしくはNG行為としています。
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