ホンダの小さな「快適ミニバン」はなぜ人気? 車中泊需要にも対応! 販売好調「フリード」の現状とは
日本の新車市場でコンパクトミニバンと言えばトヨタ「シエンタ」とホンダ「フリード」が挙げられますが、今回はフリードの販売動向に注目してみました。
小さくて扱いやすく…人気の「車中泊」にも対応するミニバンとは
ホンダ「フリード」は同社を代表するコンパクトミニバンですが、現在はどのような動向なのでしょうか。
フリードは2008年に初代、2016年に2代目が登場しました。
コンパクトというボディかつ2列シート車/3列シート車を設定するなど、居住性と使い勝手の良さを兼ね備えた「ちょうどいい」クルマとしてユーザーから愛されてきます。
現行となる2代目は、2列シート車の「フリード+」と3列シート車の「フリード」という異なる仕様に加えて、2019年のマイナーチェンジではクロスオーバースタイルの「クロスター」というタイプも設定するなど、幅広いバリエーションを誇っています。
直近の改良は2022年6月に行われ、運転席と助手席にシートヒーター、さらにコンフォートビューパッケージ、ロールサンシェードなどを標準装備。シートには「FABTECT(ファブテクト)」という撥水撥油加工仕様の表皮が採用されました。
さらに、ボディカラーはプレミアムクリスタルブルー・メタリック、フィヨルドミスト・パール、トワイライトミストブラック・パールが新たに追加されています。
また、特別仕様車「BLACK STYLE(ブラックスタイル)」も追加されており、エクステリア、インテリアがともにブラックをアクセントにしており、引き締まったデザインで上質なモデルとなっています。
そんなが一部改良と特別仕様車が設定されてから約1年が経過しましたが、現状はどのような売れ行きなのでしょうか。
首都圏のホンダ販売店の担当者は次のように話します。
「どのモデルも全体的に売れ行きはいいです。一部改良からは特に、特別仕様車のブラックスタイルパッケージが人気モデルとなっています。
これは、『デザインがかっこいい』という理由で購入を決めたというお客様が多いです。特別仕様車以外であれば『G』のハイブリッドのスタンダードが特に人気です。
また、ハイブリッドとガソリン車は大体同じような売れ行きですが、少しハイブリッドのほうが売れてるといった印象です。
ハイブリッドのほうが約30万円高いですが、エコカー減税やガソリンの燃費などを考慮すると、長期的に見てハイブリッド車の方がお得と感じるお客様が多いようです」
また、フリードの納期について、前出の担当者は「フリードは生産台数が多いため、納期は比較的早いです。現在であればだいたい注文から納車までは2か月から3か月くらいになります」と話します。
さらに、フリードとフリード+ではどのような違いがあるのでしょうか。前出の担当者は次のように話します。
「全体的にはフリード+よりフリードの人気が高いです。フリード+は3列目がない分荷室が広いため、車中泊やアウトドアなどで利用するという人に人気です。
しかしフリードを買う人は、ファミリー層で小さいお子様がいるという場合が多く、大人数で出かけることも見越して、3列シートのフリードを買うといったお客様が多いです」
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なおホンダは2023年3月31日にフリード/フリード+の値上げを発表しました。どのタイプでも約5万円上がっており、この理由についてホンダは「原材料価格や物流費などの世界的な高騰」を理由に挙げています。
またこれらの値上げの影響について、前出とは別のホンダ販売店は「発表時には多少の問合せがありましたが、それほど大きな影響はなかったです」と話しています。
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