道路の白線「ゼブラゾーン」は通行しても違反じゃない? 万が一の事故時には「意外な」可能性も

道路上に時折見られる縞模様の「ゼブラゾーン」。道路の走行中、なんとなくゼブラゾーンを避けて運転している人も多いかもしれません。そもそもゼブラゾーンにはどのような役割があり、通行のルールはどのようになっているのでしょうか。

そもそも「ゼブラゾーン」は何のためにある?

 交差点の右折レーンの手前などには、「ゼブラゾーン」と呼ばれる、斜めの白い線で描かれたエリアが設置されています。

 稀に右折レーンに入る際などで手前のゼブラゾーンを踏んで走行する光景を見かけますが、これらの行為は違反になるのでしょうか。

街中で見かけるゼブラゾーンはそのまま通っても良いのか?(c)Googleマップ
街中で見かけるゼブラゾーンはそのまま通っても良いのか?(c)Googleマップ

 ゼブラゾーンは「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令」において正式名称を「導流帯」とされています。

 同法によると導流帯は規制標示のひとつとなり設置されているのは「車両の走行を誘導する必要がある場所」と記載されています。

 例えば、右折レーンの手前にあるゼブラゾーンは、このゼブラゾーンに沿って走行することで、右折レーンに安全かつ円滑に入ることができます。

 基本的には、分かりにくい複雑な形状の道路、渋滞や事故が起きやすい広い交差点、車線が減少する地点などにゼブラゾーンが設置されています。

 そんなゼブラゾーンについて、警察庁交通企画課は次のように回答しています。

「道路交通法(昭和35年法律第105号)並びに道路標識、区画線及び道路標示に関する命令(昭和35年総理府・建設省令第3号)において、導流帯(ゼブラゾーン)は車両の安全かつ円滑な走行を誘導するために設けることとされています」

※ ※ ※

 一方で、ゼブラゾーンについてSNSを見てみると、「ゼブラゾーンって走行OKなの?」「ゼブラゾーンは入ったらダメだったような…」「実は通っても良いらしいよね」など、通行に関するルールなど様々な声が飛び交います。

 では、ゼブラゾーンを通行するのは違反となるのでしょうか。

【画像】これは「ゼブラゾーン」なの? 似ているけど違う…街中にあるゼブラを見る!(14枚)

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3件のコメント

  1. 右折手前のゼブラゾーンの意味は、2つある。
    一つは、記事中にもある程度ふれている「右折車はこれにしたがって車線変更してください」的もの。
    これはたいていの人がある程度は理解しているが、もう一つの意味として、「追い越しはこの手前までに終了してください」というものもある。いかれたひとたちは、ずっと通行帯違反をしているが。

    現状は、通行帯違反車だらけのため交差点直前では右折レーンにはいりづらいためゼブラゾーンにしたがうとかえって危険な道が結構ある(通行帯違反車は、速度はだすし、車間距離もあけないから、安全に車線変更ができないこともたたある)
    身勝手で道交法無視の通行帯違反車がいなければ、ゼブラゾーンもいまよりもっと使いやすくなるんだけどね…。
    (あと「一般道には追い越し車線はない」とか「首都高には追い越し車線はない」とか狂った妄想を言う人たちは、ただちに免許を返納したほうがいい。複数車線の右車線が追い越し車線でないのは、高速道路のごく一部で公安が走行車線としているところだけ。そして、そういう例外の車線は路面にもはっきりと「走行車線」と書いてある。分岐や右折など正当な理由がある場合は、追い越しでなくても追い越し車線にはいってもいいだけ)
    しかも、身勝手に追い越し車線を通行帯違反ではしったあげく、無理やり走行車線に割込む行為が渋滞の原因になっているが、その自覚はゼロなんだろうね…。制限速度や制限速度よりちょっと遅い車の流れを、渋滞にかえる行為。それが追い越し車線をつかった不正な追い抜きをする人たちがやっている違法かつ迷惑な行為(なお遅い車のせいで渋滞になることはほとんどなくて、たいていは飛ばす車の自己中運転が原因で発生するブレーキが渋滞を発生させている)

  2. この記事の写真にある右折レーン手前のゼブラゾーンの意味は、「このゼブラゾーンに沿って走行することで直進レーンに安全かつ円滑に入ることができる。」です。
    記事本文にある
    >例えば、右折レーンの手前にあるゼブラゾーンは、このゼブラゾーンに沿って走行することで、右折レーンに安全かつ円滑に入ることができます。
    は完全に間違っています。

    >「ゼブラゾーン自体の通行は問題ありませんが、万が一通行したことにより事故が発生した場合には、過失割合が大きくなることが考えられます」
    この部分も記事に掲載されているような写真のゼブラゾーンだと、右折レーンに入るためゼブラゾーンを直進した車Aとゼブラゾーンに沿うように走った車Bの接触事故で、ゼブラゾーンに沿って進んだ車Bの方が過失割合で大きくなることが保険会社各社で説明されてます。保険会社の出す過失割合は過去の判例を基にしており、裁判と言う形でゼブラゾーンを走る方が安全かつ円滑な運転と認めらてれいるのと同じです。

    右折レーン手前のゼブラゾーンだけの写真を使い、多くの白い斜線で表される導流帯を一緒くたにまとめた「大いに誤解を招く恐れのある駄記事」です。

  3. 勘違いの元になっている黄色のゼブラゾーンの解説は無いのか。

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