“ガルウィング”採用の「新型ロードスター」公開! ド迫力ボディ&奇抜リアデザインがイイ! 英MGの「サイバースター」2024年欧州で登場へ

イギリス由来の自動車メーカーMGは、上海国際モーターショー2023で2シーターの新型ロードスター「Cyberster(サイバースター)」を発表しました。どのようなクルマなのでしょうか。

ガルウィングの英国MG“新型ロードスター”登場

 かつてイギリスのスポーツカーブランドとして世界に名を馳せたMG。なかでも1962年にデビューした小型オープンカー「MGB」は大ヒットし、およそ18年間も生産されました。ところが経営難などから紆余曲折あり、現在は中国の上海汽車傘下でハッチバック、ステーションワゴン、SUVなど実用性の高いモデルを生産しています。

MGが公開した新型「サイバースター」
MGが公開した新型「サイバースター」

 そんなMGが上海国際モーターショー2023で発表したのが2シーターの新型ロードスター「Cyberster(サイバースター)」。ロングノーズや、曲線を多用したスタイリングはMGBをオマージュしたもの。テールランプはユニオンジャックをモチーフにしています。

 自動開閉式のルーフはソフトトップ。新たな特徴として、ドアが上方へ開く、いわゆるガルウィングドア※1を採用しており、そのインパクトは強烈。乗り降りするたびに周囲から注目を集めることになりそうです。

(※1:本記事では上開きに開くドアを総称して「ガルウィングドア」と呼びます)

 ロンドンにあるデザインスタジオのCarl Gothamディレクターは「狙いは、MGブランドの輝かしい歴史を尊重したデザインによって、スポーツの血統を復活させること。そして急速に進むEVへの完全対応」と語っています。

 詳細なスペックはまだ正式に発表されていませんが、ボディサイズはポルシェ718ボクスターより少し大きい程度とされ、パワートレーンはフル電動モーターです。

 2021年にコンセプトカーを披露した際のデータによると、インテリジェントな全電動アーキテクチャーによりEV航続距離は800km、0~100km/h加速は3秒未満とあります。

 これを市販化で実現したら、加速性能は最高出力500馬力以上のスーパースポーツカー並み。航続距離についても世界トップレベルと思っていいでしょう。

 MG創立100周年にあたる2024年夏、イギリスをはじめヨーロッパで発売を予定しています。

 スポーツカーの市場規模は大きくありませんが、ブランドイメージを高めるためにも重要視されています。

 果たして、サイバースターの発売によってMGのブランドイメージはどう変わるのでしょうか。今後の展開からも目が離せません。

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Writer: 近藤 英嗣

新型自動車解説書のテクニカルライターを経て、編集者に。自動車分野を強みとしながらも、ライフスタイル、ビジネス、不動産、旅、グルメなど幅広く取材・執筆する。

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