被災箇所をトンネルで迂回

　長野県は2023年4月21日、同県南端の天龍村で建設を進めてきた国道418号福島トンネルが、28日14時に開通すると発表しました。

　国道418号は、福井県大野市を起点とし、岐阜県山県市・関市・美濃加茂市・恵那市、長野県阿南町などを経由して長野県飯田市に至る道路です。このうち阿南町の国道151号から天龍村へ通じる区間では、幅が狭く急カーブが連続しています。

　天竜川手前の的瀬～早木戸間では2020年1月に大規模な土砂崩れが発生し、現在も通行止めが続いている状況です。ここを越えて天龍村中心部の平岡地区（村役場）方面へ向かうには、同様に狭くて走りにくい村道を通る必要があります。

　この被災区間を迂回するトンネルは、2021年6月に掘削を開始し、2022年2月に貫通しました。事業費は約25億2千万円といいます。

　トンネルの長さは762m、幅員は7m、うち車道は6m・2車線です。

　なお、開通後もトンネルの出入口付近では取付道路工事が続けられています。県は、道路標識などに従って、速度を落とし十分注意して通行してほしいとしています。