ついにホンダ「シビックタイプR」が「FF最速」の称号を獲得! 「ニュル北」で最速ラップを記録
ホンダは2023年4月20日、「シビックタイプR」が「ニュルブルクリンク(北コース)」でFFモデル最速となるラップタイムを記録したと発表しました。
ついに「FF最速マシン」の称号を獲得
ホンダは、「シビックタイプR」がドイツのサーキット「ニュルブルクリンク(北コース)」でFFモデル最速となる7分44秒881のラップタイムを記録したと発表しました。
シビックタイプRは1997年に登場したスポーツカーで、現行モデルは2022年9月1日に発表。
11代目「シビック」をベースとし、同車の「タイプR」シリーズとしては6代目に当たります。
搭載されるエンジンは5代目(FK8型)と同じ「K20C」型2リッター直列4気筒VTECターボですが、10馬力と2.0kgmの出力向上が図られたことで、最高出力330馬力・最大トルク420Nmと歴代シビックタイプRの中でも最強スペックとなりました。
エクステリアはワイド&ローなスタイリングとなり、速さと美しさを兼ね備えたデザインとしたほか、冷却性能向上のためグリル開口部を拡大。
サイドシルガーニッシュやリアスポイラーなどを装備することで空力性能を追求しながらも、リアフェンダーをボディと一体化し流れるようなデザインとなっています。
また、先代から採用している2ピースディスクブレーキのパワーの特性を変更し、低速から高速までのさらなるブレーキのコントロール性を追求。
ブレーキへの導風効率を高めたことで、クローズドコースでの連続走行時におけるブレーキ温度の上昇を低減し、安定したブレーキ効力と耐フェード性を実現したといいます。
そんなシビックタイプRは今回、ドイツのサーキット ニュルブルクリンク(北コース)において、FF車最速となる7分44秒881のラップタイムを記録。
ニュルブルクリンクは世界で最も過酷なサーキットとして知られており、世界各国のメーカーが走行テストを行っています。
全長約20.832kmもの間に低速から時速200km超えで通過する超高速コーナーなど、170ものコーナーが設けられている上、高低差300m、滑りやすい路面やエスケープゾーンも少ない難関コースです。
FF(前輪駆動)車では、シビックタイプRはライバルのルノー「メガーヌ R.S.」やフォルクスワーゲン「ゴルフ GTI」などとともにFF最速車の称号を奪い合ってきましたが、今回はその称号がシビックタイプRに与えられました。
今回のラップタイム更新について、シビックタイプR開発責任者の柿沼 秀樹氏は以下のようにコメントしています。
「シビックタイプRは、“Ultimate SPORT 2.0” をコンセプトに据え、己を超えるクルマづくりでタイプRにしかない「本質」の価値と、心に響く「官能」を磨き上げた、究極のFFスポーツを目指し開発しました。
2022年9月の日本での発売を皮切りに、私たちの想像を遥かに超える驚きと喜びの声を、世界中の皆様から数多くいただく中で、もう一つ、私たちが果たさなければならない使命がありました。それは、“ニュルブルクリンクFF最速”を成し遂げることです。
先代シビックタイプRから6年の時を超え、私達がタイプRにかけた想いと進化の先に到達した新次元。ついにその称号を世界中のタイプRファンの皆様にお渡しすることが叶いました。
すでにお乗りいただいている方から、これからオーナーになられる方まで、私達とともにその誇りを胸にしながらタイプRを愛し、そして満喫していただけることを心より願っています」
※ ※ ※
なお、ホンダによるとタイムはニュルブルクリンク公式測定値で、2019年より制定されたニュルブルクリンク公式ルールに基づくノルトシュライフェ(Nordschleife・北コース)20.832kmでの測定値となります。2019年以前は20.600kmでの測定でかつニュルブルクリンク非公式タイムです。
[滑りやすい路面やエスケープゾーンも少ない難関コース]・・・>誤解しました。滑りやすい路面がすくないのかと読めました。正しくは、「滑りやすい路面で、エスケープゾーンが少ない、難関コース」ですね。
日本語は正しく書きましょう。