「納車トラブル」なぜ起こる? 過去には詐欺事件に発展も! 警察も注意喚起する、騙されない「クルマの買い方」とは
騙されないために気を付けることとは…「甘い言葉に注意」以外にある?
では、このような納車トラブルに遭わないようにするには、どのようなことに気を付ければいいのでしょうか。
筆者がこれまで100名以上の納車トラブルを経験した人達に取材をした結果をまとめます。
●現金購入であっても、納車されるクルマと引き換えに支払う。
「現金購入だと安くなる」という甘い言葉に騙されないでください。「現金購入以外、応じない」と言われたらその店で買うのはやめましょう。その店より多少高くなっても「入金は納車と引き換え」が当たり前の正規ディーラーで購入しましょう。
●現金を入金してしまったら、担当する正規ディーラーに発注があったかどうかを確認する。
新車は必ず正規ディーラーから卸されます。契約時に担当ディーラーを確認しておきましょう。
また、現金でお金を払った後、担当の正規ディーラーに「●●社からの発注はありましたか?」、「御社に入金はされていますか?」の確認も忘れずに。
正規ディーラーの担当者が答えなければ、自動車メーカーのお客様相談室に注文番号や契約番号を伝えて確認してください。これは、中には納車詐欺に加担している正規ディーラーもないとはいえないからです。
前述のデュナミスで実際にあったことですが、メルセデス・ベンツ「Gクラス」を契約した被害者が、正規ディーラーの担当者に聞いた際「(実際には入金がないのに)入金されています」とウソをついていた例もあり、このウソによって被害者は750万円を失っています。
ところで自動車購入に関するトラブルは中古車の世界でも多数発生しています。
国内最大規模の中古車店を全国展開しているビッグモーターでも不正車検をはじめとした不祥事が続出しています。
記憶に新しいところでは2023年3月24日に熊本浜線店(熊本県熊本市)で指定工場の取り消しと自動車検査員の解任処分が出されました。
全国紙でも大きく報道された事例ですが、同社では車検に限らず発覚していないだけで多数の不正行為が全国数多くの店舗で日常的に行われています。
このような店で中古車を買うことはとても危険です。派手な広告や大きな店舗、「日本一」などの言葉に惑わされないようにしてください。
中古車情報誌などのクチコミサイトでも大手の中古車店はどこも満点に近い点数が付けられています。
高評価のクチコミはサクラ投稿がほとんどで、低評価のクチコミはサイト運営側の審査によって削除されている例も少なくありません。
公開されているクチコミではGoogleマップがおすすめです。サクラによる高評価も多いですがGoogleでは低評価も削除されませんので書かれている内容は店選びをするうえで参考になるでしょう。
Writer: 加藤久美子
山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。
コンビニやスーパーで買い物する場合と同じですよ。お金は目の前に車がある時だけ。
車の場合は、諸経費で自賠責保険とナンバーの登録代で軽貨物だと先払いに70,440円掛かりました。
車両本体+メーカーオプションの代金は現物が目の前にあったので現金で支払いました。
特に安い買い物じゃない時は買う側が、売る側を信用するしかないわけで。
先払いで多少の心配が残るのは通販のコンビニ決済、銀行振込くらいでしょう。
車購入することに無知な人が多いのには 驚かされます。原則車は現車が届いて車検証の所有者が
自分であることを確認してから払うものです。いままで問題なかったからいいと思うのは人がいいと
しか思えません。だまされたら高い授業料と思って二度とやらないように