約87万円スタートのスズキ新型「スーパーキャリイ」発売! 「軽トラ」超えボディに懐かしいデザイン採用の新モデルがインドで登場
スズキのインド現地法人マルチ・スズキは2023年4月17日、新型「スーパーキャリイ」を発売しました。
軽トラではない「スーパーキャリイ」に新型エンジン搭載でパワーアップ
スズキのインド現地法人であるマルチ・スズキは2023年4月17日、新型小型商用車「スーパーキャリイ」を発売しました。
日本で展開されている「キャリイ」とは異なるモデルのようですが、どのようなクルマなのでしょうか。
スズキの軽トラックとして知られるキャリイは、1961年に日本で初代モデルあたる「スズライトキャリイ」が発売されてから現在まで、60年以上にもわたる長い歴史を持つモデルです。
一方で、海外向けでは同じ「キャリイ」の名称を採用しながらも地域により様々なバリエーションが存在しています。
そのなかでも、インドで展開されているスーパーキャリイは2016年8月に登場した小型トラックです。
ボディサイズは全長3800mm×全幅1562mm×全高1883mmで、軽自動車規格の日本仕様に対してボディサイズが大きく設定されています。
マルチ・スズキによると、インド仕様のスーパーキャリイは年々販売台数を伸ばし、2020年には販売台数の市場シェアは20%近くに到達。これはカテゴリ内でトップだといい、セールスは極めて好調です。
デザインはシンプル&クリーンなもので、エクステリアは水平ラインが意図的にデザインされているほか、力強さを表現したバンパーを装着。
インテリアは実用性を最も重視し、ロック可能なグローブボックスや多目的収納スペース、2名分のボトルホルダーを設け、室内の広さを追求した空間を実現しています。
今回登場したスーパーキャリイはパワートレインなどが刷新された新型モデルとなりました。
搭載されるエンジンは最大出力80.7馬力・最大トルク104.4Nmを発揮する1.2リッターのアドバンストKシリーズデュアルジェット・デュアルVVT採用の新エンジンに加え、5速トランスミッションも改良が行われたことで、急勾配での登坂性能を向上。
機能装備として車両盗難を防止するエンジンイモビライザーシステムやフロントディスクブレーキ、リバースセンサー、シートベルトリマインダーを装備することで安全性能も高めています。
なお、新エンジン搭載に伴って従来から設定しているCNG(圧縮天然ガス)仕様車も改良を実施したほか、CNG車には荷台のない「キャブシャーシ」仕様が追加されています。
価格(消費税込)は53万500ルピー(約87万円)から61万5500ルピー(約101万円)に設定されます。
マルチ・スズキのマーケティング&セールス部門シニア・エグゼクティブ・オフィサーであるシャシャンク・スリバスタヴァ氏は、新型スーパーキャリイについて以下のようにコメントしています。
「マルチ・スズキは、お客様の期待を超える商品を提供することを常に信条としています。
インドのミニトラック市場におけるお客様特有の要件に合わせて作られたスーパーキャリイは2016年の発売以来、商用車セグメントで15万台以上販売され、順調に受け入れられています。
新型スーパーキャリイは、今後もお客様に優れた価値を提供し続けます。
私たちは、このクルマが商用車のお客様にとって理想的な伴侶となり、その成功のためのパートナーとなることを証明できると確信しています」
日本で発売されるものだけをお願いします。