まさかの新型「4列10人乗りSUV」登場!? “既視感ありまくり”デザイン採用&MTのみでアンダー270万円!? 衝撃のインド車が印で発売
商用車メーカーのフォースモーターズが新型「CITILINE(シティライン)」を発売しました。ニューモデルながら、既視感ありまくりのデザインを持つSUVで、なんと4列シート10人乗りが設定されています。
4列10人乗りで90馬力!? しかも価格は260万円!
民族も、言語も、文化も多様な14億の人々が暮らすインドは、自動車市場もカオス状態。日本では考えられないユニークなクルマがいっぱい走っています。
そんな中、商用車メーカーのフォースモーターズが新型「CITILINE(シティライン)」を発売しました。ニューモデルながら、既視感ありまくりのデザインを持つSUVで、なんと4列シート10人乗りが設定されています。
インド ムンバイに本拠を置くフォースモーターズは、1958年設立の自動車メーカー。ドイツメーカーとの提携を通じて成長し、主なラインナップはバスやトラックなどの小型商用車とSUVです。
新型シティラインは、商用車としてラインナップされており、トラック譲りの頑丈なラダーフレーム構造を採用しています。
そのエクステリアは、世界的な人気を誇るメルセデス・ベンツの「Gクラス」を連想させるデザイン。このようなレトロでカオスな雰囲気がぷんぷんなのはモータリゼーション黎明期によくある現象です。
ボディサイズは全長5120mm×全幅1818mm×全高2027mm、ホイールベース3050mm。シート配列は前から2-3-2-3の4列10人乗り。4列目シート背後にスペースはありません。
2列目シートは6:4分割可倒式で、格納すれば3列目の足元空間が広くなります。装備は必要最低限といった印象ですが、天井に後席用の空調吹き出し口が設置されており、インドのうだるような暑さの中でも快適に過ごせるようになっています。
エンジンは、最高出力90馬力/3200rpm・最大トルク250Nm/1400~2400rpmを発生する2.6リッター直列4気筒ディーゼルエンジンを搭載。このエンジンはその昔、メルセデス・ベンツが開発したものをライセンス生産しているものです。車重が3140kgもあること、加えて多人数が乗ることを踏まえると、非力感は否めないでしょう。トランスミッションは5速MTです。
サスペンションは前がダブルウィッシュボーン式、後ろが板バネです。力強そうなスタイリングから優れた悪路走破性を想像してしまうかもしれませんが、そのあたりについては特に訴求しておりません。
そもそも車名がシティラインですので、悪路走破性を勝手に期待するのが間違いなのかもしれません。そうはいっても最低地上高は一般的な乗用車より高い191mm。道の整備がまだ十分ではなく、洪水が多い新興国では、なかなか頼もしい存在なのではないでしょうか。
シティラインにはベース車が存在します。同じプラットフォーム、同じスタイリングのTRAX CRUISER(トラックスクルーザー)です。
最大の違いはシート配置と乗車定員。シートが前から2-3までは同じなのですが、トラックスクルーザーはそれより後ろが装甲兵員輸送車のような対面4人掛けで、都合13人乗り。
シティラインは乗車定員こそ減っていますが、10席すべてが“前向き”というのがセールスポイントになっています。車両価格は159万3953ルピ(約260万円)です。
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