まさかトヨタが「2000GT風モデル」を公開!? レトロデザインの「どこか懐かしいクルマ」続々提案! 100年後にも残したいクルマとは
トヨタは公式サイトにて「TOYOTA_CGCREATORCAMP」というこれからのクルマを考える創作プログラムを公開しています。「100年後のトヨタCM考えてみた」というお題に登場するクルマとして「2000GT」や「S800」のようなモデルが登場しています。
どこか懐かしいデザインや近未来的なデザインなどユーザーがワクワクするようなクルマが続々と登場
2023年3月下旬にトヨタは公式サイトにて「TOYOTA_CGCREATORCAMP」というこれからのクルマを考える創作プログラムを公開しています。
10人のクリエイターが集まり最初のお題として「100年後のトヨタCM考えてみた」というコンテンツを展開していますが、その中にはかつてトヨタが販売していた「2000GT」や「S800」といった名車の面影を持つモデルもありました。
「“クルマ”と“表現”のこれからを考える創作プログラム」となるTOYOTA_CGCREATORCAMPは、CGツールがますます発達する昨今において、次世代CGクリエイター達は想像を超える表現や、斬新なクルマのアイデア&見せ方を生み出しています。
そんな次世代のクリエイター達が「“クルマ”のこと、 “表現”のこと」をさらに深く学んでらどんなアイデアが飛び出してくるのかという考えから生まれた企画です。
10人のクリエイターが集まり、トヨタのデザイナーや様々な表現のプロによる講義を受講することで、その知恵を生かして実際に「#100年後のトヨタCM考えてみた」というお題で作品づくりを行ないました。
それぞれのクリエイターは「第1回 クルマ コンセプト開発」「第2回 クルマ モデリング」「第3回 CM企画」「第4回 コンセプトデザイン」「第5回 演出コンテ」「第6回 音楽」「第7回 クルマ フィニッシング」「第8回 CG制作」「第9回 コンポジット」「第10回 卒業制作講評」という流れで作品づくりを展開。
Yuma Yamamoto氏の動画では、かつてトヨタが販売していた「2000GT」のようなシルエットが特徴の2ドアクーペが登場しており、CMコンセプトは「100年後、リファインされたスポーツカーをコンセプトに製作しました。未来的なシルエットでありながら、どこか懐かしさを感じさせるボディやライトのデザインを目指しました!」と説明。
5台のモデルが登場し、様々なボディタイプに変形する動画を製作したTsumugi氏のCMコンセプトは「FLOWは、100年後にはトレンドの流れが更に加速するという仮説から『個々のニーズに合わせ、1台でどんな時代の流れにも乗って行ける車』というコンセプトで制作しました。流れるような横、斜め移動も可能に」と説明しています。
Takuan Paradise氏は、CMコンセプトを「欲しい物が欲しい時に。どんな環境でも荷物が届く。そんな未来の宅配業界を支える、空飛ぶ貨物飛行船のCMを作りました」として、動画に大きなコンテナを運ぶ飛行船が登場しました。
レトロなデザインで丸目4灯のコンセプトカーが登場するTYLER YOSHIKAWA氏の動画は、「産業と技術革新の基盤が整った未来の社会において、人々が求める車は何なのか。既存の移動手段から利点を踏襲し、混合する。高速道路よりも早く移動できる、リニアモーターカーの技術を搭載した百年後の車」というコンセプトでCMを製作したと言います。
kanaya kentaro氏の動画には、トヨタの自動運転車両「e-Palette」のようなバンタイプのコンセプトカーが登場。CMコンセプトは、「『ShareSocket』車自体を可動部と積載部で別々に切り離しできるというアイデア。この車はサブスクリプション方式で利用でき、積載部側は用途、需要に応じて、形や内装を自由にカスタマイズ可能」と説明しています。
亀山陽平氏は、動画に赤いボディカラーが印象的な丸目2灯の「S800(通称ヨタハチ)」に似たコンセプトカーが登場。CMコンセプトは「『目的、趣味嗜好に応じて機能やデザインを変えられる車』というコンセプトでCM制作させていただきました。車そのものだけでなく、人と車の関わり合いが感じられるような内容になるように努めました」と説明しています。
ととり氏の動画は、CMコンセプトとして「移動の新しい形を提供する車。美しい景色や快適な空間を通じて、人々が心身ともにリフレッシュできる場所となり、究極の移動体験を実現します」と言い、白い塊のようなボディを持ちながら内装には包み込むようなシートを採用するモデルが登場します。
フロントからルーフ、リアまで1枚のウインドウで構成された近未来的なモデルが登場するたいら かける氏のCMコンセプトは「自動運転の普及により、購入する際のポイントとして移動効率が重要視されるのではないかという想定から、前後どちらにも前進する事が出来る陸空両用の完全自動運転のクルマを考えました」と説明。
櫂 _ KAI INOUE氏のCMコンセプトは「障害物検出用リアルタイム3DスキャンとAIによるimg2img技術、リアルタイムレンダリングの融合により走行している景色を瞬時に切り替え、様々な空間を走り抜ける楽しさを呼び覚ます未来のスポーツカー」だといい、「クラウンクロスオーバー」のフロントデザインにように横一文字ライトを採用した2ドアスポーツカーが登場しました。
また今回は次世代のCGクリエイターに加えてトヨタの若手デザイナーとなるビジョンデザイン部のメンバーも参加。
トヨタのミニバン「ノア」を発展させたコンセプトモデルが登場し、「100年後の車は自動運転で空を飛び、形はもっと自由になっているはず。ノアのような移動が楽しくなるミニバンはもはや【旅する部屋】になっているかも!新しい景色に出会うワクワクが伝わるCMを目指しました!」とコンセプトを話しています。
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100年後に世の中がどうなっているかはわかりません。これまでのようにタイヤが付いて道路を走るというものでは無くなっているかもしれませんが、クルマ好きとしてはいまのカタチのクルマが最新技術と融合して残って欲しいものです。
そして、2023年は「東京モーターショー」改め「JAPAN MOBILITY SHOW(ジャパンモビリティショー)」が10月26日ら11月5日まで開催されます。
今回のような夢のクルマ&モビリティがお披露目されるのか、注目が集まります。
空飛ぶ車の要素が入っているのは順当としても、100年後でもタイヤは4つってあたりが…。レトロモチーフは「車」であることを伝えるには都合は良いけれど、デザイナーとしての独創・革新性という点ではどうなのかな?
いやーほならね?自分がデザインしてみろって話でしょ?
カッコイイですね。