めちゃ捕まってる「速度違反」! 実際にどんな方法で取り締まる!? お出かけ前に知りたい最新動向とは
数多くある交通違反の中でも、警察が重点的に取り締まりをおこなっているのが「最高速度違反」です。検挙件数も多い交通違反なので、気になる人もいるでしょうが、一体どのような方法で取り締まりがおこなわれているのでしょうか。
行楽シーズンに気になる「速度取り締まり」、どんな種類がある?
毎日、全国各地でパトカーや白バイなどの警察による交通取り締まりがおこなわれています。
警察庁が公表している「道路交通法違反の取締り状況」という統計資料によると、2022年中、検挙件数が最も多い交通違反は「一時不停止違反」の146万6131件で、次いで多いのが「最高速度違反」の93万2260件でした。
数多くある交通違反の中でも、警察があらゆる方法を駆使して取り締まりをおこなっているのがこの最高速度違反ですが、一体どのような方法で取り締まりがおこなわれているのでしょうか。
速度違反の取り締まりは、大きく分けて「定置式取り締まり」、「追尾式取り締まり」、「オービスによる取り締まり」という3つの方法があります。
まず定置式取り締まりは、定置式という名称のとおり、速度計測器を道路脇の一定の場所に設置してクルマの速度を測り、その先で速度違反のクルマを警察官が停止させるという方法です。
さらに、定置式取り締まりには速度計測に使われる機械別に「レーダー式」、「光電式」という方法があるほか、速度計測機能が付いたレーダーパトカーによる取り締まりもおこなわれています。
レーダー式やレーダーパトカーは、道路脇から通行するクルマにレーダー波を照射することで自動的に速度が計測できます。
また光電式の速度計測器については、道路の両端に間隔をあけて2台の機械を設置し、クルマがその区間を通過した時間から速度を割り出しています。
これらの定置式取り締まりでは、速度違反をしたクルマを警察官が道路の端や空き地などに引き込んで交通反則切符を切るという方法となるため、道路脇などに比較的広いスペースがある場所で、なおかつ複数の警察官を動員して取り締まりをするのが特徴です。
次に追尾式取り締まりについては、パトカーや白バイが速度違反の疑いがあるクルマの後ろを一定の距離間隔で追尾し、違反車両と同じ速さで走行することで速度を計測します。
高速道路などを走る覆面パトカーでもこの取り締まり方法がおこなわれており、ドライバーが覆面パトカーに気づいたときには速度計測が終わっていたということも少なくありません。
そしてオービスによる取り締まりは、最もドライバーが気づきにくい取り締まり方法といえます。
オービスは正式名称を「速度違反自動取締装置」といい、一定の速度以上で走行するクルマを速度違反車両として自動で写真撮影して記録する機械です。
速度違反のクルマを検知すると眩しいフラッシュが光るのが特徴で、違反者には後日警察から通知が届く仕組みとなっています。
オービスには道路の上部に設置されている固定式のものと、持ち運びができる移動式の2種類がありますが、固定式オービスは交通事故の多い高速道路や国道などに設置されているため、見たことがある人も多いでしょう。
また固定式オービスがある道路では、事前に「自動速度取締機設置路線」や「スピード注意 自動速度取締機設置区間」などと記載された道路標識が設置されています。
その一方、移動式オービスは四角い箱の下に三脚が付いた形状のものが代表的で、軽量で持ち運びができるため大きな道路だけでなく、道幅の狭い通学路や生活道路の脇に設置しての取り締まりが可能です。
近年の警察では通学路における交通取り締まりに重点を置いているため、今後も移動式オービスによる取り締まりが積極的におこなわれることが予想されます。
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このように、警察では、定置式、追尾式、オービスなどさまざまな方法で速度取り締まりをおこなっています。
速度違反は交通事故の原因となるケースも多く、広い道路・狭い道路にかかわらずスピードを出し過ぎないことが重要です。
速度違反取り締まりが実施される場所については、各都道府県警察のホームページで「公開交通取締り」などと題して公表されていることが多く、自身の安全運転にもつながるため、外出の際に確認することも良いでしょう。
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