高速の珍秘策「先頭固定誘導規制」とは?「車がいない状態」を通行止めなしで実現 山陽道で秋まで行う背景は?
山陽道で「先頭固定誘導規制」という交通規制が長期にわたり繰り返し計画されています。
山陽道をまたぐ東播磨道の橋を建設
2023年4月から山陽道で、「先頭固定誘導規制」という交通規制が繰り返し計画されています。どのような交通規制でしょうか。
高速道路で工事する際は、必要に応じて通行規制(通行止め規制)や対面通行規制、車線規制といった交通規制が実施されます。
先頭固定誘導規制も、その規制の1つです。高速道路を走る黄色いパトロールカーなどの管理車両が先頭について、本線上を低速で誘導します。
山陽道では、この先頭固定誘導規制が長期にわたり計画されています。上りの加古川北IC→三木小野IC間は4月から8月まで、下りの三木東IC→加古川北IC間は6月から10月までです。
いずれも約2週間に1日、合計10日程度行われます。6月から8月は、上下線で同じ日です。実施日の22時から翌朝6時までの8時間のうち、約2時間おきに1回の頻度で先頭固定誘導規制が行われる計画です。
規制時は管理車両が本線をふさぐように30分程度低速で走ります。これにより通行止めをせずに、本線上でクルマのいない状態を数分間確保します。
規制を行う区間では、山陽道をまたぐ地域高規格道路「東播磨道」の架橋が計画されています。
建設時は橋を3m程度に細切れにし、そのブロックを移動作業車内で構築していく方法を採用し、そしておよそ2週間ごとに、移動作業車の移動とブロック構築を繰り返します。
この移動作業車が山陽道の上空を移動する際、先頭固定誘導規制を実施してクルマのいない時間を数分間作り、作業するというわけです。
なお、その際、規制範囲内にある上り権現湖PA、下り三木SA・三木小野ICでは、一時的に本線への流入も規制されます。また、先頭固定誘導規制により、渋滞が発生する可能性もあるということです。
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