中国道「宝塚」渋滞は減った? 新名神開通5年で“流れ”変化…残り2区間はいつできる?

新名神高速の高槻JCT・IC~神戸JCT間43.1kmが開通して5年。それまで中国道の宝塚東トンネルは渋滞名所として知られていましたが、迂回ルートの開通により状況はどう変化したのでしょうか。

名神・中国道の「高槻~神戸」は交通量3割減

 新名神高速の高槻JCT・IC~神戸JCT間43.1kmが開通5周年を迎えました。中国道の渋滞ポイントを迂回するこの区間の開通により、どのような効果が表れているのでしょうか。

新名神高速・高槻JCT・IC~神戸JCT間の位置(画像:NEXCO西日本)
新名神高速・高槻JCT・IC~神戸JCT間の位置(画像:NEXCO西日本)

 2017年12月10日の高槻JCT・IC~川西IC間に続き、2018年3月18日には川西IC~神戸JCT間が開通。これにより、名神高速と中国道・山陽道をつなぐ新たなルートができました。

 NEXCO西日本によると、新名神に並行する名神・中国道の2017年と2022年の状況を比較すると、交通量(日平均)は9万8千台から6万6千台に減少。渋滞も1040回から410回に、渋滞による事故も350件から120件に減りました。

 中国道の並行区間は宝塚東・宝塚西トンネル付近の渋滞が多く、下り中国池田IC→宝塚IC間は新名神開通前の2015年から3年連続でお盆の渋滞ランキングでワースト1になるほどでしたが、上下線を合わせた交通量は3割、渋滞は6割減ったといいます。

 また、高槻~神戸を通過する大型車のおよそ9割は新名神経由を選んでおり、新名神は物流の重要な動脈を担うまでに成長しています。

 しかし一方で、新名神が開通していない名神の草津~高槻間は、依然として混雑が続いています。

 特に京滋バイパスが合流して新名神が分岐するまでの大山崎JCT~高槻JCT・IC間は日平均交通量が10万台以上で、天王山トンネルを中心に最大8車線(片側4車線)が確保されているものの渋滞は悪化。その回数は2016年の51回から2022年は544回と10倍以上に増加しているということです。

 では、草津~高槻間の新名神はいつ開通するのでしょうか。

 東側の大津JCT(仮称)~城陽JCT・IC間25.1kmは、2023年2月末時点で用地取得率・工事着手率はいずれも100%で、2024年度の開通を目指して建設が進んでいます。途中には大津SA(名神SAと別)・新名神大津SIC、宇治田原IC・城陽SIC(いずれも仮称)が設けられる計画です。

 西側の八幡京田辺JCT・IC~高槻JCT・IC間10.7kmは、2023年2月末時点で用地取得率96%、工事着手率99%です。開通目標は、当初は2023年度でしたが工事が難航しており、現時点では2027年度を目指して建設が進められています。

 この2区間が開通すれば、新名神は四日市JCTから神戸JCTまでの全線がつながります。2027年度には、新東名の新秦野IC~新御殿場IC間も開通する見込みで、これをもって新東名・伊勢湾岸道・新名神の全線がいよいよ1本につながる予定です。

【画像】新名神「高槻~神戸」の開通効果を図で見る(31枚)

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1件のコメント

  1. 大津 – 高槻を凍結だけして他の対策を打つわけでもなかった奴、天王山トンネルの渋滞に巻き込まれたことないんだろうなと思ったわ
    机上で検討するにしたって交通工学的な検討をすれば不十分なことは分かりそうなもんだが

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