「エンジンブレーキ」使ってる? AT車のブレーキ踏みすぎダメ!? エンブレの効果的な使い方とは
景色の良いところにドライブに行くとき、アップダウンの多い山道を走ることもあるでしょう。山道を下るときはフットブレーキを多用してしまいがちですが、「エンジンブレーキ」を活用することでスムーズに走れるようになります。
「エンジンブレーキ」って一体何?
春になると景勝地や観光地にクルマで出掛ける機会が増えるでしょう。そして、景色が良い景勝地などはたいてい高地にあって、行くまでの道中は山道を走ることが多いものです。アップダウンが激しくクネクネと曲がっており、普段は平坦な舗装路しか走っていない人にとっては運転に気を遣うものです。
走り慣れていない山道では、とくに下りはフットブレーキを多用しがちになります。全体の9割以上がATという日本では「AT限定免許」を取得した人も多く、「速度を落とす=フットブレーキを踏む」としか認識していない人もいるようです。
しかし高低差のある山道やワインディング路においては、フットブレーキを多用しすぎることでブレーキが熱を持ち、必要な制動力が発揮できなくなるトラブルが発生しやすくなってしまうのです。
そこで必要なのは「エンジンブレーキ(エンブレ)」です。どうやったらエンジンブレーキを活用できるのでしょうか。
エンジンブレーキとは、エンジンの抵抗をうまく活用した速度調整のテクニックのひとつです。教習所でも「下り坂では積極的にエンジンブレーキを活用しましょう」と教わったかと思います。
クルマは、エンジン(最近ではモーターも)の回転数とトランスミッション(変速装置)によって伝達される駆動力で、タイヤを回しています。
上り坂でアクセルを緩めれば重力によって速度は落ちますが、下り坂になると状況は逆転し、エンジンとトランスミッションが生み出す駆動力以上にタイヤが回転してしまうことがあります。
そこでアクセルを離すと、エンジンとトランスミッションが「我々が出力した速度より回っていますね」と抵抗を生み出し、ブレーキを使わなくても減速することができます。これがエンジンブレーキです。
最近のハイブリッド車やEVなどは、パワーユニットがエンジンではなくモーターとなっており、この抵抗する力を発電にも活用しています(回生ブレーキ)。ハイブリッドやEVなどもアクセルから足を離すとグンと速度が落ちるのも「エンジンブレーキ」と同じ原理が働いているわけです。
エンジンブレーキを使うことのメリットはいくつか考えられます。そのあたりを都内のスポーツカー専門店スタッフのK氏に解説してもらいました。
「エンジンブレーキは、下り坂での有効性はもちろん、スポーツ走行でも欠かせないものです。
特にサーキットなどではいかにコーナーを攻めて、速度を落とさずにストレートの速度に繋げていくか、コンマ1秒を争う状況では最低限のブレーキで周回するかが重要ですので、エンジンブレーキを活用するのが当たり前になっています」
ほかのメリットとしては、エンジンブレーキを活用することで、フットブレーキへの高負荷を抑制させつつ、速度コントロールできるということがあります。
これによりブレーキの多用で起こる「フェード現象」や「ベーパーロック現象」などのトラブルも抑制できるといいます。
現在のクルマは油圧式ブレーキが主流で、ブレーキペダルを踏むと「ブレーキフルード」と呼ばれる液体を介してブレーキ内のピストンに力が伝わって「ブレーキパッド」を動かし、タイヤと一緒に回っている「ディスクローター」を挟んで摩擦力で制動させる仕組みになっています。
ただし、フットブレーキを多用し続けているとブレーキパッドが高熱になり、摩擦剤の熱分解で発生したガスが干渉してブレーキがきかなくなるフェード現象や、ブレーキの摩擦熱でブレーキフルードが沸騰し気泡が発生することで油圧がうまくかからず、ブレーキがきかなくなるベーパーロック現象などのトラブルが発生してしまうのです。
だからこそブレーキの摩擦力だけでなくエンジン(パワーユニット)の抵抗を上手に使うことが、安全な走行に欠かせないといいます。
前説専門用語が多すぎて読む気にならず、正直わかりにくい記事でした。
AT限定の人にエンジンブレーキがなんなのか、エンジン音が唸るけど故障しないのか、等の内容を書いてほしいです。
エンジンブレーキとは
エンジンが空気を吸い込む(吸気)際の抵抗の事です
細いストローから思いっきり息吸おうとしても中々吸えないような感じです
唸りは最近のAT車ならコンピューターが無理な変速はしないように制御するので大丈夫です
むしろたまには唸らせてあげて下さい
4年前にAT限定で免許取得しました。今は、AT限定で免許取ろうとしている人には、エンジンブレーキ使用の必要性とフットブレーキの多用の危険性については教習所でかなり強調されていますよ。教習所内の坂道発進用の短いスロープでも下りになると「L」や「2」に「入れて」「戻して」と指導されます。仮免前の教習生にとってはかなり大変な作業なので、その分、AT車でのエンジンブレーキ、ローギアの使用は叩き込まれた!という印象です。
ブレーキランプの点灯で先行車両の減速を確認する、ってドライバーが多いのに驚く。
車間をしっかり取りそれをマネージメントする事が大事ですよ