「エンジンブレーキ」使ってる? AT車のブレーキ踏みすぎダメ!? エンブレの効果的な使い方とは

MTモードを使ってエンジンブレーキをかける方法とは?

 スポーツ走行でも有効なエンジンブレーキですが、やはり一般的には下り坂での使用がメインとなるでしょう。ましてやAT車ではどのように使えば良いのでしょうか。

「MT車を運転できる人はご存知だとは思いますが、通常下り坂では少し低めのギアで走行してエンジンブレーキを活用しています。

 ところがAT車だと『Dレンジ』に入れたまま走行し続けている人が多く、加速するにつれてどんどんシフトアップしてしまいます。

 最近のATは進化しているので、かなり自動でエンジンブレーキをかけてくれますが、それでもフットブレーキに頼り過ぎてしまう傾向があるようです」(スポーツカー専門店スタッフ)

山道の下り坂ではエンジンブレーキを使って走りましょう
山道の下り坂ではエンジンブレーキを使って走りましょう

 そこで活用したいのが「MTモード」。最近のATの多くに装備されている機能です。

「現在のATはMTモードが進化しより細かな制御ができるのですから、使用しないのはもったいないです。

 下り坂が続くシチュエーションでこそ積極的にMTモードを活用し、下り坂の傾斜やカーブの曲がり具合などに応じて適切なエンジブレーキがきくギアまでシフトダウンしてください。

 スポーツ走行はもちろんですが、一般道でも必要に応じてMTモードを用いれば、エンジンブレーキを上手に活用できると思います」(スポーツカー専門店スタッフ)

 また、速度を落とそうとアクセルから足を離してしまうとトラクションがうまくかかっていないため、クルマは不安定な状態になります。

 そんな状態では下り坂のコーナーで旋回してもうまく曲がらず、慌ててフットブレーキを使ってさらにクルマの挙動が乱れる原因にもなりかねません。

「少し低いギアを選びエンジンブレーキを活用しつつ、適度にトラクションをかけ続けることで、クルマの挙動は安定します。

 このテクニックは首都高のようなコーナーの多い高速道路(有料道路)でも非常に有効ですので、積極的に活用してほしいです」(スポーツカー専門店スタッフ)

※ ※ ※

 AT車であってもシフトレバーを「L」や「2」といった低いギアに落としてエンジンブレーキをきかせることもできますが、宝の持ち腐れになっているMTモードを上手に活用するのが良さそうです。

 MTモードは、Dレンジに入っているシフトレバーを横に倒して前後に動かすとシフトアップ・シフトダウンができるほか、車種によってはハンドルの奥にパドルシフトが付いており、右と左でシフトアップ・シフトダウンを操作することが可能です。

 AT車でもエンジンブレーキを積極的に活用することで、走りにメリハリが生まれ、安全な走行ができるのではないでしょうか。

【画像】「セレナ」や「ステップワゴン」はシフトレバー廃止! 斬新シフトの数々を画像で見る(26枚)

参加無料!Amazonギフト券贈呈 自動車DXサミット BYD登壇 最新事例を紹介(外部リンク)

画像ギャラリー

Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ

2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。

1 2

実績500万人超!お得に車売却(外部リンク)

新車不足で人気沸騰!欲しい車を中古車で探す

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る

【2025年最新】自動車保険満足度ランキング

最新記事

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー