スバル「WRX S4」“最上級モデル”がスゴい! 「アイサイトX」の精度は高い!? 長距離も愉しい「大人のセダン」を体感

2021年に登場したスバルのスポーツセダン「WRX S4」。その最上級グレードとなる「STI Sport R EX」にはどのような特徴があるのでしょうか。実際に高速道路で体感してみました。

スバルのスポーツセダン「WRX S4」最上級グレードを高速で試す!

 スバル「WRX S4」は2021年11月に登場したスポーツセダンです。
 
 その最上級グレードとなる「STI Sport R EX」にはどのような特徴があるのでしょうか。

スバル「WRX S4 STIスポーツR EX」
スバル「WRX S4 STIスポーツR EX」

 スバルで「WRX」シリーズといえば、世界ラリー選手権(WRC)などで鍛え上げられた極めてスポーティなものをイメージします。

 一方で、2014年に「インプレッサ」の系譜を受け継いで登場したスポーツセダン「WRX STI/S4」は、これまでのWRXシリーズの高いパフォーマンスに加え、上質さや快適性能をプラスしたセダンとして登場しました。

 WRXシリーズでは5世代目となる「WRX S4」はその流れを踏襲し、より動力性能や操縦安定性、静粛性や乗り心地などの性能を向上させたモデルだと言えます。

 そんな現行WRXに用意される「STI Sport R EX」は、スポーティグレードである「STI Sport」系に装備される「ドライブモードセレクト」に加え、通常の「アイサイト」に加え高速道路においてより高度な運転支援を可能にする「アイサイトX」を搭載しており、スバルの最新技術の多くを装備する最上級グレードです。

 実際にステアリングを握ってみると、高速道路では快適性が高いことに気づきます。

 高速道路(東北自動車道)の120km/h区間をほぼ制限速度で走ってみると、「スバルグローバルプラットフォーム」と「フルインナーフレーム構造」により、ドッシリとした安定感を持ち、直進安定性に優れることで安心して走れると感じました。

 従来型から排気量を400cc拡大した2.4リッター水平対向ターボエンジンはスペック以上のパワーを感じさせ、WRXシリーズの名に恥じない強力な加速を見せてくれます。

 もちろん公道ではその性能をフルで活かしきれないかもしれませんが、高速道路などではパワーがあることで追い越しや合流加速などで動力性能不足を感じたり、必要以上に緊張することがないことは嬉しいものです。

 道中をスポーティに走行して楽しみながらドライブしたい人にも満足できるのではないでしょうか。

 サスペンションは一般道では「ノーマル」ではやや固めと感じる味付けですが、高速域では路面のうねりをしっかりと減衰しつつ、不快さを感じさせないちょうど良い塩梅に仕上がっています。

 なおドライブモードセレクトでは、「コンフォート」「ノーマル」「スポーツ」「スポーツ+」「インディビジュアル」の5種類から選択することができ、「STI Sport」系に装備されるZF製電子制御ダンパーも、モードに合わせた変化を楽しめます。

「スポーツ+」に設定すると、ステアリングはWRXシリーズの系譜を受け継ぐスポーティモデルらしさを感じさせるカチッとしたものへと変化。

 車線変更時もノーマルとは明らかに異なり、よりクイックな挙動を見せます。さらに、ダンパーも減衰力が変化することで、左右のコーナーが連続するような状況でも、クルマの姿勢変化が少なく抑えられているように感じました。

 さらに、トランスミッションの制御もとてもスムーズなものであることに気づきます。

 従来のCVTの印象だと、モッサリしていてレスポンスも悪く、さらにエンジンブレーキを使いたい時にうまく機能しないというものがあります。

 しかし、WRXに搭載される新開発のスバルパフォーマンストランスミッションは、新開発の変速制御と8速マニュアルモードを採用し、いい意味で「CVTらしくない」イメージをもたせます。

 特に、シフトダウンした際はブリッピング動作を組み合わせることや、2段以上シフトを落とした時のレスポンスや自然なエンジン回転の上がり具合などは、通常の8速ATであるかと錯覚させるような動作をします。

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