使ってる!? 最新車種で標準化の「オートブレーキホールド」とは 渋滞でも「超便利!」な機能に落とし穴はある!?
「オートブレーキホールド」機構を備える新型車が年々増えています。しかしどのような機能か理解せず、誤った使い方をしているユーザーも。「実は使ったことがない……」という人も含め、正しい使い方とリスクについて紹介します。
使ったことない人も必見! オートブレーキホールドはこんなに便利だった
近年の新型車には、便利な「オートブレーキホールド」機構が標準装備化されてきています。
しかし誤った使い方をしてしまい、危険を伴うことも想定されます。どのようなリスクがあるのでしょうか。
オートブレーキホールドとは、ブレーキを踏み込んで停車した場合、ブレーキが踏んだ状態で保持(ホールド)される機能です。
実は以前から、上り坂の途中でブレーキをかけて停止し再発進する際、クルマの重みで後退してしまうことを防ぐ似たような機構は装備されていました。
これはブレーキからアクセルに踏みかえる数秒の間、ブレーキから足を外してもブレーキ力が保持される「ヒルスタートアシスト」(坂道発進サポート)などと呼ばれているものです。
オートブレーキホールドにも、ヒルスタートアシスト同様の保持機能がありますが、違いは、傾斜のない平地でもブレーキ力が保持され続ける点です。
オートブレーキホールドのON/OFFスイッチは、インパネもしくはフロアコンソール付近に設置されてあり、電動パーキングブレーキのスイッチに併設されていることがほとんどです。
スイッチを1度押すとON(作動)となり、もう1度押すとOFFになります。
こうしたオートブレーキホールド機構のメリットとはどこにあるのでしょう。
MT車の場合、信号待ちでクラッチペダルから左足を開放しておくため、ギアをN(ニュートラル)に入れて右足でブレーキを踏んで待ち、必要に応じてサイドブレーキを利用します。
一方AT車の場合は、信号待ちなど短時間の停車時には、基本的にギアをDレンジに入れたままにすることを自動車メーカーは推奨しています。
したがってAT車が停車している最中は、常にブレーキを踏み続ける必要があります。
その際、万が一ブレーキから足を外したり、踏み込みが甘くなったりすると、前に進んでしまうので注意が必要です。
しかしオートブレーキホールドを利用すると、信号待ちでブレーキを踏んで停車すれば、ブレーキ力が保持されます。ブレーキから足を外しても前に進むことがなく、ブレーキペダルから足をおろして休めることもできるのです。
特に激しい渋滞時には効果的で、オートブレーキホールドの有無によってドライバーの疲労度も大きく変わります。
また、急な坂道で発進する際も、ブレーキペダルからアクセルペダルに踏みかえる時にブレーキ力が保持し続けるので、意図せず後退し、後続車に接触するようなことも防ぐことができます。
このようにメリットが得られるオートブレーキホールド機構ですが、OFFにする場合はどのような時でしょうか。
それは駐車する際など、クリープ現象(アクセルを踏まなくても低速で動く)を利用した方が良い場合です。
オートブレーキホールドがONになっていると、低速で車両を前後に動かす場面で、ブレーキペダルから足を離してもクルマが停止したままとなるため、クルマを動かすたびに、都度アクセルを踏むことになります。
少しだけ動かして切り返したい時などでも、オートブレーキホールド状態でアクセルをその都度強めに踏み込むと、想定以上に勢い良く進んでしまうことがあります。
このようにクリープ現象を利用して低速で切り返しなどをする際は、オートブレーキホールドをOFFにしておくと良いでしょう。
このライターさん大丈夫?
ブレーキホールド機能付いた車乗ったコトないんじゃない?ブレーキホールド状態のままドライバーが車外に出られる?シートベルト外した瞬間にパーキングロックに入るよ?ブレーキホールドしたまま出れないよ?
それのヒルスタートアシストとブレーキホールドは別機能だし…。ブレーキホールド機能をONにしてなくてもヒルスタートアシストは働くよ?
間違えた情報を公の場で公表するのはどうかと思いますよ?
停車中のブレーキまでクルマ任せにするな。ヒルスタート~も便利だけど、AT車の坂道発進でズルズル下がるという人、反応が鈍すぎて危険ですので運転そのものを控えて下さい。渋滞中も信号待ちも、クルマを運転するなら常に緊張感を持って!