新名神「草津JCT」年79回の渋滞がゼロに! 劇的改善を実現した車線改良の方法とは

草津JCTでは、新名神から名神下りに向かうクルマで渋滞が発生していましたが、車線運用を変えて大幅に改善しました。どのように変えたのでしょうか。

新名神下り分岐部の車線運用を変更

 名神高速と新名神高速が交わる草津JCT(滋賀県草津市)は、下りの京都方面へ向かうクルマで渋滞が発生していましたが、車線運用を変えることで大幅に改善したといいます。どのように改良したのでしょうか。

新名神が名神に接続する草津JCT((C) Google)
新名神が名神に接続する草津JCT((C) Google)

 NEXCO西日本は2023年2月27日、草津JCTでの車線運用変更後1年の効果を発表しました。

 草津JCTでは、名古屋・亀山方面から向かってきた新名神下りの2車線が、名神の下り京都方面と上り名古屋方面へ1車線ずつ分かれる形をしていました。

 しかし実際は京都方面へ向かうクルマが多く、名神下りにつながる左側車線が混雑する状態に。そのためコロナ禍前の2019年の1年間には、交通集中による渋滞が79回、「渋滞長×渋滞継続時間」の渋滞量にすると2414km・h発生していたといいます。

 そこで、渋滞緩和を目的に2021年7月2日、分岐部の車線運用を変更。2車線とも名神下りへ進めるようにし、名神上りへは右側車線から分岐する形に変えました。

 その結果、運用変更後の2021年7月~2022年6月の1年間は、日平均やピーク時間の交通量がコロナ禍前と概ね同水準でしたが、交通集中による渋滞は発生していないといいます。

 NEXCO西日本は「最新の交通動向を踏まえ、引き続き交通状況を注視していきます」としています。

【図】草津JCTの渋滞をなくした車線運用「変更前・後」を図で見る(10枚)

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