アンダー120万円のスズキ「新型セダン」に熱視線!? 105万円の「激安ミニバン」も? 日本では未発売の“廉価”モデルとは

スズキのインド法人マルチ・スズキは「ツアーS」を発表しました。ツアーSは商用向けのベーシックなクルマですが、他にも4種類の「ツアー」シリーズが低価格でラインナップされているようです。

セダンからミニバンまで魅力的な価格? インドのスズキベーシック車

 スズキのインド法人マルチ・スズキは新型コンパクトセダン「ツアーS」を2023年2月16日に発表しました。
 
 タクシー向けを想定した同車ですが、マルチ・スズキは低価格な「ツアー」シリーズを他にも4車種を展開しているようです。

100万円台のミニバンが勢ぞろい!
100万円台のミニバンが勢ぞろい!

 新型ツアーSはインドにおけるエントリークラスのタクシー向け車両で、マルチ・スズキがインド市場で展開しているコンパクトセダン「ディザイア」をベースとしています。

 なお、ツアーS・ディザイアは日本でも販売されているハッチバックの「スイフト」と同じ第5世代「HEARTECT」プラットフォームを採用しており、兄弟車といえます。

 エクステリアは4代目のスイフトやディザイアに基づいたものとなり、逆台形型のグリルや丸みを帯びたサイドウインドウなどが特徴で、リアにはLEDテールランプと「Tour S」バッジを装備。

 パワートレインは2種類用意され、最大出力113Nm・89馬力を発揮する1.2リッターガソリンエンジンと、98.5Nm・76馬力の同CNG(圧縮天然ガス)エンジンの両方を設定。燃費はガソリンモデルでは23.15km/L、CNGモデルでは32.12km/kgで先代モデルより21%向上されました。

 機能装備ではチルト調整可能なステアリングやマイクロフィルター付きマニュアルエアコン、フロントアクセサリー電源、車速感応ドアロックなどが装備されたほか、安全装備として電子制御制動力配分システム(EBD)や横滑り防止装置(ESP)をはじめ、リバースセンサーやデュアルエアバッグ、ABSなどが標準装備されています。

 なおツアーSの価格(消費税込)はガソリンモデルが65万1000ルピー(約104万円)、CNGモデルが73万6000ルピー(約117万円)からと、日本円換算で120万円を切る設定となっています。

 このクルマについてSNSなどでは「日本でも110万円くらいで販売されたら需要ありそう」「鉄チン(スチールホイール)がイイ!」「チープさだけじゃなく実際にチープなのがウリなのね」などと、その価格の安さや商用モデルらしく、「素っ気ない」ルックスを良しとする意見が見られます。

 実はこのツアーS以外にも商用向きの「ツアー」シリーズを4車種展開。

 日本でも販売していたコンパクトミニバン「エブリイプラス(後にエブリイランディ)」と実質的な兄弟車にあたる低価格ミニバン「イーコ」をベースとした「ツアーV」は約105万円からの価格設定です。

 また、エレガントなデザインが特徴の7人乗りミニバン「エルティガ」の商用モデル「ツアーM」は約170万円から、日本では軽自動車として展開している「ワゴンR」の普通車モデルの商用バージョンは「ツアーH3」として約104万円から設定されています。

 さらに、ツアーシリーズのなかでも最もエコノミーなクラスのモデルとして、「アルト」の普通車モデルをベースにした「ツアーH1」は約68万円と、70万円を切るかなり安価な価格となっています。

 ツアーシリーズはいずれもシンプルな装いとなり、ボディカラーは白・黒・シルバーの3色の展開となるほか、H1以外の車種ではガソリン車に加えてCNGモデルを用意し、ランニングコストの安さをうたっています。

※ ※ ※

 マルチ・スズキがインドで展開しているツアーシリーズはタクシー向けを想定した商用車ですが、クルマの安全性能向上や高性能化にともない、車両価格が上昇している傾向にあるなかで、100万円台前半で購入可能なミニバンやコンパクトカーの設定は希少といえそうです。

 日本国内での展開はされていませんが、控えめな装備や飾らないデザインにすることで手頃な価格設定に抑えたミニバンやコンパクトカーの需要は一定数存在し、廉価な価格設定で何かしらのクルマが登場すれば人気車種になりうるのではないかと考えられます。

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1件のコメント

  1. 此処のサイトは無駄なデータ並べて過ぎているので、兎に角開くのが遅い。長年、改善もしていない。

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