ありがとうの意味「サンキューハザード」は伝わらない? スイッチひとつで「感謝」伝える新たなランプとは
なぜ、ありがとうランプが開発された?どういったユーザーが購入している?
ありがとうランプが開発された経緯について、販売元である「有限会社 月虹」の担当者は以下のように話します。
「近年、社会問題となっている煽り運転が後を絶たないことをきっかけとし、ありがとうランプを開発しました。
煽り運転による事故やトラブルが次々と起こるなか、車線変更の際に少しでも後続のクルマに感謝の気持ちを素直に伝えられ、ドライバーの気持ちを和らげつつ安全運転を促すための新たなコミュニケーションツールを開発したいと思ったことがきっかけです。
機械的な印象を持つハザードランプを使ったサンキューハザードとは違い、『ありがとう』という文字で感謝の気持ちを視覚的に表すことで、相手をホッとした気持ちにさせる効果があります」

40代以上の男性が多く購入しており、煽り運転のニュースなどが話題になると注文が入ることが多いようです。
このありがとうランプは、カー用品店では一切販売をしていないため、メディアやSNSでの口コミ、購入者からの紹介などを通して知ったユーザーが購入しており、その販売実績はこれまで500台ほどとなっています。
購入したユーザーから、お礼のメールや手紙などが届くこともあり、リピート購入しているユーザーもいるようです。
なお、このありがとうランプは、国土交通省所轄/自動車技術総合機構/自動車検査・関東監査部/検査課の見解に基づいて制作しているといいます。
※ ※ ※
サンキューハザードは、自然発生的に生まれた、道を譲ってもらったときなどに「ありがとう」の意味で点灯させるものですが、ハザードランプは本来「非常停止します」という重要な意味を持つものです。
地域や状況によっては、感謝とは違った意味で捉えられることもあり、思わぬトラブルや事故を招く可能性もあります。
そういったリスクを考慮すると、ありがとうランプを設置するメリットが感じられるかもしれません。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

















