トヨタが新型「クラウン オフロード仕様」を初公開! 新「AE86」&アウトドア「RX」も初披露!? クルマ好きに向けたモデルを展示
なぜAE86が今回の目玉に? 見れば分かるその意味とは
毎年1月に開催される東京オートサロンは、世界最大級のカスタム&チューニングの祭典として知られているイベントです。
近年では、TGRが主体となって東京オートサロンに出展しており、2020年には「GRヤリス」を世界初公開し大きな注目を集めました。
その後、2022年にはカスタマーモータースポーツの最高峰であるGT3カテゴリ向けの「GR GT3 Concept」の世界初公開に加えて「GRヤリスGRMN(サーキット仕様/ラリー仕様」や「bZ4X GRスポーツコンセプト」などのさまざまなモデルをサプライズでお披露目しています。
そうして迎えた東京オートサロン2023でもっとも注目を集めるのが、2台の「AE86」です。
AE86といえば、1983年にトヨタが発売した「カローラレビン/スプリンタートレノ」の型式名「AE86」となり、登場後にさまざまなモータースポーツカテゴリーへの参戦や、漫画「頭文字D」の主人公が操るクルマとしても人気を博しました。
今回、発売から40年目を迎える2023年になぜ東京オートサロンの目玉となるのでしょうか。
そこには、今回のテーマのひとつとなる「愛車を守るカーボンニュートラル」が関係しています。
トヨタは、これまでカーボンニュートラルの実現に向けてフルラインナップで商品を用意し、ユーザーにより多くの選択肢を提供することを目指してきました。
しかしながら、すべての新車のカーボンニュートラル化にはまだ時間がかかることが見込まれるなかで、新たに販売するクルマだけでなく、すでにユーザーが乗っているクルマのカーボンニュートラル化を同時に進めていくことも非常に重要だといいます。
そうしたなかで、お披露目された2台のAE86は、CO2排出抑制の課題に向き合いながらユーザーが大切な愛車でいつまでも走り続けられることを提案したコンセプトカーとなり、1台は水素エンジン車両となる「AE86 H2 Concept」(以下AE86水素)、もう1台が電気自動車となる「AE86 BEV」です。
この2台は、古いクルマでもエンジンやユニットを交換することで、カーボンニュートラルに取り組みながら愛車に乗り続けられるというコンセプトをもっています。
AE86水素は、TGRがROOKIE Racingとともにスーパー耐久レースで実践している「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」の知見を生かし、音や振動といった内燃機関のもつ魅力を楽しみながら走行可能な車両を開発したモデルとなります。
なお、後方にはトヨタ「ミライ」の高圧水素タンクを2本搭載しているほか、インジェクター、フューエルデリバリーパイプ、プラグなどの変更のみとする改造規模を最小限に留めています。
もう1台のAE86 BEVは、レクサスで培ってきた電動化ノウハウを活用し、AE86のボディや車重の軽さ、前後の重量バランスは極力維持しつつも、BEVの特徴である高い駆動力やマニュアルトランスミッションの採用により従来以上の「走りの楽しさ」が感じられモデルを目指して開発したといいます。
また、北米などで販売されるピックアップトラックのトヨタ「タンドラ(ハイブリッド車)」に使われるモーターやトヨタ「プリウスPHEV(先代)」用のバッテリーなどを使用し、既販車の電動化技術を最大限生かしています。
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そのほか、東京オートサロン2023のブースには、TGRが参戦する各カテゴリーのモータースポーツモデルや、GRパーツモデルが展示されており、多くのクルマ好きがブースを賑わせていました。
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