「黄色いパトロールカー」は「違反」を取り締まる!? 道路の安全を守る「交通管理隊」のお仕事とは
交通管理隊が交通違反の取締りをおこなうことはあるのか!?
黄色いパトロールカーの道路巡回車に乗り、高速道路の安全を守るために日夜パトロールを行う隊員が交通管理隊です。
道路巡回車に搭載されている機能や装備をフルに使って、高速道路の安全を守るために仕事をしています。
交通管理隊の主な仕事内容としては、以下のようなものがあります。
・「路上障害物」の撤去
・道路情報の収集
・事故やトラブルの対処
・交通整理
まず路上障害物の撤去ですが、高速道路の安全を守るために欠かせない作業です。
走行中のクルマから落ちた荷物などが、高速道路内に落ちていると非常に危険です。通報を含め、交通管理隊は障害物を発見次第、迅速に撤去を行います。
路上障害物で一番多いのは、プラスチック、ビニール、布類ですが、中にはクルマの部品や、木材、動物など、大きな障害物も存在しますが、いずれにしても路上障害物の撤去は非常に危険な作業です。
赤い旗を持って、路上障害物を撤去している交通管理隊を見かけた場合は、ドライバー側も緊張感をもって配慮することが必要です。
また、道路情報の収集も交通管理隊の重要な仕事です。
道路の損傷のチェックや、気象情報、渋滞情報のチェックをこまめに行い、高速道路内で危険となる要素をいち早く見つけ、対処のために情報を道路管理センターに伝えます。
集められた情報は道路管理センターで共有され、情報をもとに交通整理をおこなったり、道路上の案内板表示やラジオなどの交通情報を通じて通行する車両に注意を促すのです。
例えば大雨や雪が降ったときは、視界が悪くなったり、スリップが起こることによって事故が起こりやすくなるので、交通管理隊によって注意喚起がおこなわれる場合があります。
また、高速道路では大きな事故が起こることもあり、二次被害をもたらす危険が大きいため、対応は迅速に実施する必要があります。そんな事故やトラブルの対処も交通管理隊の役割のひとつです。
車線の規制や交通整理を実施し、速やかに安全な交通を確保するよう努力し、事故の過程でけが人が出た場合には、けが人の救出もおこなうこともあります。
何が起こるかわからない高速道路上で最善の判断を尽くせるよう、交通管理隊は日夜パトロールをおこなっているのです。
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さて、黄色いパトロールカーの交通管理隊は、警察のパトロールカーのように交通取り締まりを実施することはあるのでしょうか。
これまで紹介してきた通り、道路上での緊急事態などに対し交通管理隊は、道路管理センターに一報を入れるほか、トラブルの対処をおこないます。
また大型車両の重量超過といった違反については、道路法第47条に基づき、車両制限令違反車両の指導や取り締まりをインターチェンジの入口や料金所などで実施しています。
一方、速度超過といった交通違反について直接取り締まりを実施することはありませんが、必要に応じて警察への出動要請を出します。
警察車両や交通管理隊が目の前を走っているかどうかに関わらず、ドライバーは常に周囲に目を向けながら安全な走行を心がけることが重要です。
そして黄色いパトロールカーを見かけた際には、交通管理隊によってわたしたちが利用する高速道路の安全が日々保たれていることについても、改めて思いを馳せてみてください。
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