「オシャカラー」もあるのに? なぜ新車の人気色は「白」「黒」に集中する!? その理由とは

白や黒を選ぶ心理の裏には「長く大切にしたい」気持ちが表れていた!?

 白や黒といったカラーが好まれる傾向について、各メーカーのカーデザイナーはどのように受け止めているのでしょうか。

新型「プリウス」にも早速トレンドのグレー系ニューカラー「アッシュ」が新設定されました。トヨタによると「ニュートラルなソリッドグレーに色味のあるマイカを加えニュアンスのある表情を実現しました」と説明。売れ行きも注目されます!
新型「プリウス」にも早速トレンドのグレー系ニューカラー「アッシュ」が新設定されました。トヨタによると「ニュートラルなソリッドグレーに色味のあるマイカを加えニュアンスのある表情を実現しました」と説明。売れ行きも注目されます!

 筆者(遠藤イヅル)がとある国産メーカーのデザイナーにたずねたところ、このように語りました。

「一般的に消費者は、安くて小さくて期間限定的に使う製品に関しては、“色で遊ぶこと”をします。

 他方、クルマのように購入価格が高く、長く使いたい製品に対しては、飽きのこない普遍的な価値のあるもの、伝統的な形状、無難な色などを選ぶ傾向が強いです」

 最近は以前にも増して、新車の保有年数が年々伸びる傾向にあります。

 クルマを「長く大切に使いたい」と願う気持ちが、ユーザーに白や黒といったカラーを選ばせるのかもしれません。

 また、違う国産メーカーのデザイナーにも、同じ質問をしました。

「お国柄による違いもあり、例えばドイツでは白いクルマは少ないのですが、それ以外では目立った国の違いはあまり感じません。

 以前は人気があったシルバーも、今や世界的に不人気色になってしまいました。

 最近は、弊社製品ではベージュ系の売れ行きが世界中で伸びています。

 実は、個人的にはそんなに売れないのではないかと考えていました。長年取り組んでいても、ボディカラーの売れ行き動向はやはりとても興味深いですね」

 カラーデザインのプロにとっても、その動向には読めない部分もあるようです。

 また上記の回答にもある通り、白いクルマが好まれるのは日本だけではありません。

 前述の「世界自動車人気色調査報告書」のデータを見ると、2021年版では全世界で35%の割合を白いカラーが占めており、世界共通の傾向であることが伺えます。

 一方トレンドとしては、近年は特にグレーの躍進が著しいとのこと。確かに最近の新型車では、日本車・輸入車問わず、グレー系の新採用が多くみられます。

 白と黒、そして銀という人気色ランキングに一石を投じることができるでしょうか。

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