「オシャカラー」もあるのに? なぜ新車の人気色は「白」「黒」に集中する!? その理由とは

2022年デビューの最新モデルでもやはり販売上位は「白」「黒」が占めていた

 ではどうして、このような無彩色のボディカラーが好まれるのでしょうか。

マツダの新型SUV「CX-60」は、同社を象徴する特別色「ソウルレッドクリスタルメタリック」(手前左)に加え、ホワイト系の特別色「ロジウムホワイトプレミアムメタリック」(右奥)も新設定し、立ち上がりから好評です
マツダの新型SUV「CX-60」は、同社を象徴する特別色「ソウルレッドクリスタルメタリック」(手前左)に加え、ホワイト系の特別色「ロジウムホワイトプレミアムメタリック」(右奥)も新設定し、立ち上がりから好評です

 まず白から見てみると、白いクルマには清潔感もあり、春夏秋冬、海・山、冠婚葬祭などすべての季節・場所・イベントになじむことができます。

 また、特に色にこだわりがない場合や、周囲が皆白いクルマだから白にした、という理由もあるでしょう。つまり白は「無難な色」であるということです。

 ところで一律に白いクルマといっても、先の「世界自動車人気色調査報告書」によれば、追加料金が必要なパールホワイトは白の中でも27%を占めているといいます。しかし基本的にはソリッドの白を選べば、パールやメタリックを含んだカラーを選ぶよりも安く購入できます。

 さらに白は人気色だけあって、下取り時のリセールバリューが高いことも大きなポイントです。買い取る側とすれば、不人気な色よりは人気色のクルマのほうが、在庫したり売れなかったりするリスクが少ないのです。

 2位の黒も、「場を選ばす、無難かつリセールが良い」という理由はほぼ同様なのですが、クルマがスタイリッシュに見え、映り込みによって造形もわかりやすくなり、高級感や重厚感もアップする印象があるため、白よりは積極的な意思で選択されていると思われます。

 参考までに、2022年7月から発売を開始した日産の新型「エクストレイル」では、発売後2週間の時点で白(ブリリアントホワイトパール):29%、黒(ダイヤモンドブラック):21%、白黒2トーン(ブリリアントホワイトパール/スーパーブラック2トーン):14%というデータが出ています。

 また「ソウルレッド」のイメージが強いマツダでも、最新モデル「CX-60」の一番人気は白(ロジウムホワイトプレミアムメタリック)で、その比率はなんと45%。しかし2位は黒や銀ではなくグレー(マシーングレープレミアムメタリック)で、15%を占めています。

 販売台数トップ10の常連である定番人気モデルでも見てみましょう。

 2019年11月の発売後、わずか1か月で月販目標台数の約8倍にあたる3.2万台を受注したトヨタのコンパクトSUV「ライズ」は、白(シャイニングホワイトパール)が3割、黒(ブラックマイカメタリック)が2割、シルバー(ブライトシルバーメタリック)が1割と発表されています。

 上位人気3色が「世界自動車人気色調査報告書」のデータに近い比率で販売されていることに注目です。

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