タイヤがパンク! 1本だけ交換しても問題ない? 「4本全部交換がベスト」な訳とは?

タイヤがパンクしてしまったとき、トラブルが発生した1本のタイヤのみを交換するのか、または左右の2本交換か、それとも4本すべて交換するという手もあります。一体どうするのが正しい対処法なのでしょうか。

同じタイヤなら1本交換でも問題ない?

 運転中にタイヤがパンクしてしまうことがあります。その場合、テンパータイヤ(車載の応急用タイヤ)があれば交換し、ディーラーやタイヤショップ、カー用品店などに駆け込むことになると思いますが、そこで悩むのが「タイヤを何本交換すべきか?」ということです。

 もちろん予算もありますが、とりあえず走れれば良いということで、なかにはトラブルが起きたタイヤ1本だけを交換する人もいます。または、左右のタイヤ2本を交換、それとも4本同時に換えるという選択肢もあります。

 どうするべきか、タイヤ専門店スタッフのK氏に聞いてみました。

1本パンクしても4本交換すべき?
1本パンクしても4本交換すべき?

「お客さまのご都合や予算で全部交換が難しい場合もありますが、本来であればタイヤ4本を均等に摩耗し交換するのがベストです。

 パンクなどの場合は補修剤などで応急処置をしても、それはあくまで応急であることをご理解いただき、早めの交換をお願いしたいです」

 では、1本のタイヤがパンクしてしまった場合、トラブルが起きたタイヤだけの交換で済ませた場合は何か支障が出るのでしょうか。

「残りの3本の溝が十分にあってまだ使える状態ならば、1本のみの交換でも大きな支障はないと思われます。ただしその場合は、同じトレッドパターン(路面に接する面にある溝や切り込みの形状)のタイヤに交換するという制約はあります。

 というのも、トレッドパターンによってタイヤのグリップ力や排水性、さらにはトレッド自体の高さが違ってしまうと偏摩耗の原因になるからです。

 一概に全部交換しなければいけないというものではないのですが、ほかのタイヤも摩耗しているようであれば、全部交換してバランスを保つほうがクルマへの負担が少なくなるでしょう」(タイヤ専門店スタッフ K氏)

 仮に1本だけ交換したときでも「タイヤローテーション」をしたほうが良いそうです。よく耳にする「タイヤローテーション」のメリットは何なのでしょうか。

「駆動力の伝わるタイヤは、どうしても減りが進行しやすくなる傾向があります。とくにFF(全輪駆動)は前輪が操舵と駆動の両方を担うため、後輪と比較すると全体の減りもショルダー部分の痛みも進行しやすいんです。

 そこで、同じサイズであることを条件に、後輪に付けられていたタイヤを前輪に、前輪のタイヤを後輪に装着することで、4つのタイヤの摩耗状態を均一に近づけさせる手法としてローテーションをおこないます。

 FR(後輪駆動)の場合は駆動輪である後輪が減りやすく、前輪は操舵の関係でショルダー部分が傷みやすいため、状態を見極めつつ前後かクロスで入れ替えることで摩耗を均一化し長持ちさせる効果が期待できます」(タイヤ専門店スタッフ K氏)

 ただし、パンクしていない残りの3本のタイヤが新品に近い状態を除き、基本的に4本すべて交換したほうが良いとされるのは4WD車です。

「4WDの場合、残り3本と新品の1本で路面を掴むグリップ力が違うため、ブレーキングでの制動力にバラツキが出やすいといわれています。

 そうなると車体に無駄な負荷をかけることになり、クルマ全体の劣化が進んでしまう恐れもあります」(タイヤ専門店スタッフ K氏)

【画像】クギが刺さったまま走り続けたタイヤが衝撃的! すぐに交換すべきヤバいタイヤってどんなもの?

参加無料!Amazonギフト券贈呈 自動車DXサミット BYD登壇 最新事例を紹介(外部リンク)

画像ギャラリー

1 2

実績500万人超!お得に車売却(外部リンク)

新車不足で人気沸騰!欲しい車を中古車で探す

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る

【2025年最新】自動車保険満足度ランキング

最新記事

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー