冬の洗車は寒くて面倒? 手早くキレイに仕上げたい! “洗車マニア”が実践する時短テクニックとは?

白くなった樹脂パーツのツヤを取り戻すには?

 ボディの表面をキレイにする人は多いと思いますが、洗車マニアのSさんいわく、普段あまり気にかけていない細かいパーツや手が届きにくいところほどキレイにするのが、スッキリ見せるコツだそうです。

「たとえばグリルやモールなどのクローム(メッキ)パーツは、経年劣化で白く曇りがちです。

 たまには、普段手が届かないような細かいクロームパーツをキレイにすると、古ぼけた印象を改善できると思います」

白ボケが目立つ樹脂パーツ
白ボケが目立つ樹脂パーツ

 また、どんなに洗っても白ボケしてしまうのが樹脂パーツで、「シボ加工」と呼ばれるザラザラした未塗装状態なものがほとんどということもあり、劣化が目立つ部分です。

 しかも、ワイパー周辺のカウルトップやドアミラーの付け根、SUVなどではフェンダーアーチなど、普段あまり気にしていないけれど意外と目立つ部分に用いられています。

 樹脂パーツは塗装で保護されていないぶん直射日光に含まれる紫外線や酸性雨などの影響をモロに受けやすく、色がくすんでしまいます。「色抜け」というそうですが、この状態になると、表面の汚れを落としても黒さは復活しません。

 そんな状態になってしまったらどう対処すべきなのでしょうか。

「樹脂製クリーナーなどを使用するのも手ですが、意外におすすめなのがメラミンスポンジです。

 非常に硬度が高い(つまり硬い)のでボディの洗車には不向きなのですが、樹脂製パーツの白ボケ部分を消しゴムのように除去することができます」(中古車店スタッフかつ洗車マニアのSさん)

 メラミンスポンジは薄く表面を削ってしまうことから、使い方を間違えると塗装面に新しい傷をつけてしまったり、シボ加工がなくなってしまうこともあるので慎重に使う必要があります。

「メラミンスポンジ使用後は、改めて洗ってからコーティングなどで表面を保護します。

 白ボケを解消したあとであれば樹脂パーツ専用コーティング剤じゃなくても大丈夫で、ボディ用のコーティング剤でも十分保護効果が得られますし、汚れも付着しにくくなります」(中古車店スタッフかつ洗車マニアのSさん)

 最近はあまり使わなくなりましたが、昔からある「毛ばたき」は、キレイに仕上げた状態を長持ちさせるのに有効なのだそうです。

「コーティング後にボディに付いたホコリなどは、毛ばたきでサッと落とせばキレイな状態をキープさせることができます。

 春に気になる花粉などにも使えるので、毛ばたきを常備するのも良いと思います」(中古車店スタッフかつ洗車マニアのSさん)

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 冬が本番を迎える前に、普段は手が届かないところを意識しながら時短で洗車してみてはいかがでしょうか。

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Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ

2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。

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