道路上にある「謎カメラ」の正体は?「速度違反じゃなくても捕まる!?」“オービス”そっくりな「監視装置」の意外な役割!
高速道路や幹線道路を走行していると、道路上部にカメラのような機器が設置されている場所を目にすることがあります。多くのドライバーは速度違反を取り締まる「オービス」だと思う人も多いでしょう。しかし、実際には別の目的で設置されている場合もあります。その代表例が「Nシステム」です。オービスとよく似た外観を持つNシステムとは、一体どのような役割を担っているのでしょうか。
道路上にある「謎カメラ」の正体は?
本格的な夏の暑さが続く8月中旬。夏休みやお盆休みもあり、クルマでの遠出を楽しんだ人も多いのではないでしょうか。
そんな時期もあって高速道路や幹線道路を利用していると、道路の上部にカメラのような機器が設置されている場所を目にすることがあります。
このような機器を見つけると「オービスかもしれない」と考えて、思わず速度を落とすドライバーもいるでしょう。
しかし、道路上に設置されたカメラ型の機器が、すべて速度違反を取り締まるためのものとは限りません。外観はよく似ていても、目的や役割がまったく異なる装置もあります。その代表例が「Nシステム」です。
見た目が似ていることから混同されやすいNシステムとオービスですが、実際にはそれぞれ異なる目的で運用されています。

Nシステムとは「自動車ナンバー自動読取システム」のことで、通過する車両のナンバーを自動的に読み取り撮影する装置です。名称に含まれる「N」は「Number(ナンバー)」の頭文字に由来しています。
カメラで撮影されたナンバーは警察のデータベースと照合され、盗難車や犯罪に関係する車両など、手配対象となっている車両の発見に活用されます。
つまり、オービスのように交通違反を監視・摘発するためのものではなく、犯罪捜査や防犯を目的として運用されているシステムなのです。
全国の設置台数については、2015年の国会資料によると、警察庁が1511式、都道府県警察が179式を保有しており、合計1690式が運用されています。
これを単純に都道府県数で割ると、1都道府県あたり平均約36式が設置されている計算です。具体的な設置場所は明らかにされていませんが、交通量の多い幹線道路をはじめ、県境周辺や空港付近など、クルマの往来が多い場所を中心に設置されるケースが多いといわれています。
一方、ドライバーに広く知られているオービスは、正式名称を「速度違反自動取締装置」といいます。
Nシステムが走行車両のナンバーを確認するのに対し、オービスは制限速度を大幅に超えて走行する車両を自動で検知し、車両やナンバープレート、さらに運転している人物まで撮影し記録する装置です。
そこで撮影されたデータは速度違反の証拠として活用され、違反したドライバーには後日、出頭などを求める通知が送られる仕組みになっています。
死亡事故や重大事故の防止を目的に、高速道路をはじめとした速度超過が起こりやすい区間を中心に設置されているのが特徴です。速度違反を未然に防ぐ抑止効果を高めるとともに、ドライバーに安全運転を促す役割も果たしています。
Nシステムとオービスは外観が似ていることから区別が難しいと思われていますが、実際にはいくつかの違いがあります。
たとえば、固定式オービスはNシステムよりも本体が大きめで、発光装置を備えているタイプが多いのが特徴です。一方、Nシステムは赤外線カメラを使って走行車両のナンバープレートを読み取る仕組みのため、基本的に発光装置は備えていません。
ただし、オービスのなかには発光しない機種も存在するため、見た目だけで判断するのは難しいでしょう。
そのほかにも大きな違いとして、オービスは設置場所の手前に看板が設けられており、事前にその存在を確認できます。一般的には数キロ手前から「速度自動監視機設置路線」などと表示され、ドライバーに速度超過への注意を促しています。
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「カメラ型装置=速度違反の取り締まり」と決めつけ、慌てて急ブレーキをかけると大きな事故の原因になる可能性もあります。
そのため、同じカメラ型の装置であっても種類によって役割が違うということを理解するとともに、日ごろから法定速度を守り、落ち着いた運転を心がけることが大切です。
Writer: くるまのニュース編集部
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