「あおり運転」なぜ土日に発生しやすい? 小さいクルマが狙われる!? 加害者・被害者の傾向とは
被害者は軽自動車やコンパクトカーが多くを占めている
あおり運転の被害者にはどのような傾向があるのでしょうか。
チューリッヒ保険会社がおこなったあおり運転に関するアンケート調査によると、被害に遭った際に乗車していたクルマは「軽自動車」が28.8%、「コンパクトカー・ハッチバック」が22.8%など、比較的小さいクルマが上位を占めたほか、ボディカラーは「ホワイト」が26.3%、「シルバー」が25.8%という結果が出ました。

ちなみに、加害者のクルマは、「セダン」が33.5%、「バン・トラック」が18.3%、となっており、色は「ブラック」が27.8%ともっとも多くなっています。
もちろん例外もありますが、小さくて弱そうに見える二輪車や軽自動車、コンパクトカーなどが、強そうに見えるセダンなどのクルマからあおり運転の被害を受けやすいということになりそうです。
なお、あおり運転として取り締まりの対象となる行為には次のようなものが挙げられます。
・車間距離を極端に詰める(車間距離不保持)
・急な進路変更をおこなう(進路変更禁止違反)
・急ブレーキをかける(急ブレーキ禁止違反)
・危険な追い越し(追い越しの方法違反)
・対向車線にはみ出す(通行区分違反)
・執ようなクラクション(警音器使用制限違反)
・執ようなパッシング(減光等義務違反)
・幅寄せや蛇行運転(安全運転義務違反)
・高速道路での低速走行(最低速度違反)
・高速道路での駐停車(高速自動車国道等駐停車違反)
前述のように、加害者は「何らかの行為をされた」ことが発端となってあおり運転をおこなっていることから、周囲のクルマに迷惑になる運転や誤解を与えるような運転をしなければ被害に遭いにくいということになりそうです。
警察庁はあおり運転に遭わないための心得として、「追い越し車線を走り続けるのは違反です」「追いつかれたら早目に道を譲りましょう」「車間距離を十分にとり、急な割り込みはしないこと」「急発進や急停車はしないこと」などを挙げています。
※ ※ ※
あおり運転をおこなう加害者が悪いのは当然で、厳しく取り締まられるべきですが、その一方であおられないようにする(被害者にならない)ことも大切です。
あおり運転のきっかけとなるような運転を避け、周囲への配慮や思いやりを持った運転を心掛けるようにしましょう。
Writer: くるまのニュース編集部
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