人気ミニバン「セレナ」に25年以上前から「車中泊」「SUV仕様」があった!? 時代先取りすぎ! 日産「カスタムカー」の歴史
現行型では新カスタムカー「NISMO」と「AUTECH」が相次いで誕生
そして、現時点では現行型となる5代目(C27型)セレナは2016年8月に登場。
ライダーは発売と同時に設定がなされ、オーテックジャパン30周年を記念した「ライダー オーテック 30thアニバーサリー」も期間限定で設定されていました。
2017年11月には、NISMOロードカーシリーズとしては初のミニバンとなる「セレナ NISMO」が登場。
これは他のNISMOロードカーと同じテイストのエアロパーツをまとい、ボディ補強や専用チューニングのサスペンション、専用チューニングコンピューターとスポーツチューンドマフラーを備えたもので、オプションでレカロシート(フロント)が設定される本格的な仕様だったのです。
2018年1月には、プレミアムスポーティを標榜した「AUTECH」シリーズ第1弾として「セレナ AUTECH」が登場し、走りの性能も向上させた「AUTECH SPORTS SPEC」も設定されています(e-POWERのSPORTS SPECは2020年8月に追加)。
純スポーツ系のNISMOとプレミアム系のAUTECHという、対極のラインナップがセレナに揃った瞬間です。
また2020年2月には、セレナの車中泊仕様車となる「マルチベッド」をリリース。
これは2列5人乗り(e-POWERは4人乗り)のシートレイアウトとしたうえで、ラゲッジに収納式のベッドシステムを標準で装着した仕様となっており、クオリティの高いベッドキットのほか、拡張性の高い架装オプションが設定されている点も魅力の1台となっていました。
車中泊ブームを受け、初代セレナのアーバンリゾートが再び蘇ったような格好です。
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このように歴代セレナをベースとして、時代を先取りするさまざまなカスタマイズモデルをリリースしてきたオーテックジャパン。
今回はカスタマイズモデルのみの紹介でしたが、このほかにも同社はセレナの福祉車両や特装車も数多く手掛けています。
間もなく登場する新型セレナでも、カスタマイズモデルが多数登場することが期待されますが、果たしてどんなカスタムカーが現れ私たちを驚かせてくれるのか、今から期待して待ちたいところです。
Writer: 小鮒康一
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。
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