人気ミニバン「セレナ」に25年以上前から「車中泊」「SUV仕様」があった!? 時代先取りすぎ! 日産「カスタムカー」の歴史
いまやお馴染みのグレードももともとはオーテックジャパンのカスタムカーだった
1996年には、初代セレナにエアロパーツをまとった「ハイウェイスター」が登場しています。
今では主力モデルとして知られるセレナ ハイウェイスターですが、初代セレナ(とその前に登場したラルゴ)のハイウェイスターは当初、オーテックジャパンが手掛けたカスタムカーの扱いでした。
しかしその高い人気ぶりから、やがてカタログモデルの1グレードへ出世したという逸話があるモデルなのです。
1999年6月にフルモデルチェンジを実施しFFレイアウトに生まれ変わった2代目(C24型)セレナですが、先代モデルでも好評だったキタキツネは継続設定。
翌2000年にはコンパクトカー「キューブ」や「ウイングロード」、高級ミニバン「エルグランド」などに設定されて人気を博していた「ライダー」が登場しています。
これはメッキ面の大きなビレットスタイルのエアロパーツやローダウンサスペンションを備えた、ハイウェイスターに代わる人気のカスタマイズモデルとして、5代目モデルまで継続設定されたものでした。
2005年5月に3代目(C25型)となったセレナには、先代から継続してライダーを設定したほか、2006年にはスポーティなライダーに対してプレミアム感をプラスした「アクシス」をリリース。
こちらはディープブラウンの本革シートや専用の木目調フィニッシャーを備えた上質な室内空間と、それに合わせて専用にチューニングされたサスペンションとこだわりを持って選定したタイヤを装着しており、今日の「AUTECH」に繋がるモデルに仕上がっていました。
2007年12月にマイナーチェンジを実施した3代目セレナに合わせてライダーも改良を実施し、サイドクラウディングパネルを大型化することで3ナンバー化をするとともに、ボディ補強やサスペンションチューニングを施した「ライダー パフォーマンススペック」と、それにエンジンチューニングもプラスした「ライダー ハイパフォーマンススペック」も追加設定されています。
続く4代目(C26型)セレナは2010年11月に登場。ライダーは引き続き設定となり、翌年にはボディとサスペンションに手を加えた「ライダー パフォーマンススペック」も再登場。またグリルなどにダーククロムを採用し、ダークエンブレムなどを装着した「ブラックライン」シリーズもライダーに追加されました。
また2012年には非ハイウェイスターのセレナをベースに、アクティブにセレナを使いたいというユーザーに向けて「クロスギア」をリリース。
これは防水シートを採用したほか、バックドアインナーフックやロングアシストレールなど、ユーティリティ性能を高めるアイテムを追加してタフに使える1台に仕上げたものとなっています。
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