大注目のトヨタ新型「プリウス」世界初公開! “充電仕様”のPHEV車は旧モデルとどう変わった?
トヨタは2022年11月16日、新型「プリウス」を世界初公開しました。ラインナップにはプラグインハイブリッドモデルも含まれますが、先代と比べるとどのような進化を遂げたのでしょうか。
5代目の新型「プリウス」登場 PHEVもラインナップ
トヨタは5代目となる新型「プリウス」を2022年11月16日に世界初公開しました。
7年ぶりとなるフルモデルチェンジでは、これまで別ラインナップとして展開されてきたプラグインハイブリッドモデル(PHEV)がひとつのグレードとして同時に設定されますが、先代のPHEVモデル「プリウスPHV」と比べるとどういった進化を遂げたのでしょうか。
先代までのプリウスPHVは、ハイブリッドカー(HEV)の「プリウス」から派生した独立モデルでした。家庭用電源による充電が可能で、電池容量を大幅に増やすことによりEV走行距離を拡大させたプラグインハイブリッドシステムを搭載することで、さらなる低燃費を実現したクルマです。
2009年12月にデビューした初代プリウスPHVは、当時の3代目プリウスをベースにPHEV化したもので、官公庁や自治体向けのリース販売を開始。2年後の2011年には、市販向けモデルが登場し、日本国内では約2万2000台、グローバルで約7万5000台を販売しました。
2015年にプリウスが4代目へとモデルチェンジしたことにともない、2年後の2017年にプリウスPHVも2代目へと生まれ変わりました。
そして2022年11月、5代目となる新型プリウスが登場。この際、これまでプリウスとは別に展開されてきたプリウスPHVがプリウスと統合され、ひとつのグレードとして用意されます。
では、PHEVモデルでみると、2代目(旧型)と新型では具体的にどう進化したのか見ていきましょう。
まずボディサイズは、新型プリウスは全長4600mm×全幅1780mm×全高1430mm。それに対し、旧型プリウスPHVでは全長4645mm×1760mm×全高1470mmで、旧型モデルと比べると全長と全高がダウンし、全幅が拡大しています。
エクステリアは、旧型では通常のプリウスのHEVモデルと車体前後のデザインを変更し、外観上で差別化を図っていました。
フロントを見るとアクリル製の大型グリルや4眼のLEDヘッドライトを装備し、シャープな顔つきとなっています。
リアも特徴的な波状の断面を持つ「ダブルバブルウィンドウ」をハックドアガラスに採用し、テールランプまわりも左右で繋がったデザインとなっています。
一方で、新型ではHEV・PHEVともにデザインを共通化し、ラインナップを統合しました。
これまでのモノフォルムシルエットを踏襲しながら、ハンマーヘッドモチーフのフロントデザインに横一文字のリアコンビネーションランプを採用し、先進的な雰囲気を醸し出しています。
さらに、19インチの大径タイヤを採用し、第2世代のTNGAプラットフォームの採用による低重心化を図ったことで、ワイド&ローで全体的にスポーティなデザインとなりました。
インテリアでは、旧型ではプリウスと同様のセンターメーターといわゆる「プリウスシフト」などと呼ばれるスティック式のシフトレバーでしたが、新型ではメーターはドライバー正面へと移動し、シフトレバーも近年のトヨタ車に採用されたものと同様のものを装備します。
マルチメディアシステムでは、旧型のプリウスPHVで初採用されたインパネ中央部の11.6インチ縦長ディスプレイを装備していましたが、新型では横長のディスプレイとなり、インパネの上部に配置されます。
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