GS店員「レギュラー入ります!」…なぜ大声? 誰に対するアピールなのか 石油元売り担当者に理由を聞いた
「レギュラー入ります!」や「ハイオク入ります!」などの掛け声をフルサービスのガソリンスタンドで耳にすることがあります。あれは誰に対するアピールなのでしょうか。
「レギュラー入ります!」や「ハイオク入ります!」という掛け声はいつから?何のため?
フルサービスのガソリンスタンドを利用する際に「レギュラー入ります!」や「ハイオク入ります!」などの掛け声が飛び交っています。
この掛け声はいつから始まり、何のためにおこなわれているのでしょうか。

ガソリンスタンドにはスタッフが給油をおこなうフルサービスとユーザーが給油をおこなうセルフサービスが存在します。
とくにフルサービスを利用した際、スタッフは「レギュラー入ります!」や「ハイオク入ります!」など大声でアピールしていますが、なぜあえて油種類を叫ぶ必要があるのでしょうか。
とある石油元売り会社の担当者は以下のように話します。
「各サービスステーション(ガソリンスタンド)によっても異なります。
基本的に、今は接客のマニュアルの一種となっており、社員やアルバイトには必ず『レギュラー入ります!』『ハイオク入ります!』といった掛け声が利用者にも聞こえるように指導しています。
ただこの掛け声がいつから始まったかは具体的には分かりません」
実際にガソリンスタンドで働いている店員は、大きな声で何を入れるか伝えている様子がうかがえます。
では「レギュラー入ります!」や「ハイオク入ります!」という掛け声の目的にはどのようなものがあるのでしょうか。前出の担当者は以下のように話します。
「この掛け声は、主に現在では『確認』の意味でおこなっています。
万が一、ハイオクガソリンのクルマにレギュラーを入れてしまった場合、クルマの性能に影響が出たり不具合が生じたりと、トラブルの元となるおそれがあります。
このことから、利用者との相違がないかを意図して伝えるためにも、このような掛け声をおこなっています」
レギュラーとハイオクは同じガソリンですが、異なる点がいくつかあります。
もっとも意識しやすいのが料金の違いで、レギュラーよりもハイオクのほうが料金が高くなっています。
この料金の差は、レギュラーとハイオクの品質(特性)の違いによるものです。
クルマの内部のガソリンが意図しないタイミングで爆発を起こすことをノッキングといいますが、このノッキングのしにくさを示すオクタン価が高いものがハイオクです。
レギュラーはオクタン価が89以上、ハイオクはオクタン価が96以上と定められており、ハイオクのほうがレギュラーよりクルマの内部でガソリンが意図しないタイミングで爆発するおそれが少ないのです。
とはいえ、レギュラーガソリン車にハイオクを入れてもあまり効果はありません。
ハイオクガソリン車にハイオクを入れることでその効果を十分に発揮するのです。
ちなみにレギュラーガソリン車とハイオクガソリン車を見分けるためには、車検証や給油口の蓋やキャップに記載されているものをチェックすると良いです。
無鉛ガソリンと記載されていたらレギュラーガソリン車で、無鉛プレミアムと記載されていたらハイオクガソリン車だと判断することができます。
安全作業のやり方で危険予知というやり方が有る。その一つでいわゆる指刺し確認を行いつつ作業をするのだが(指差呼称(しさこしょう)とか、指差喚呼(しさかんこ)とか呼び方はいろいろ)、これは日本独自のものだ。世界的には声出しだけするのが多い様だ。航空機の操縦で機長が「ギアダウン」とか指示したら、副操縦士が復唱して操作するアレだ。声出し給油は、指差呼称辺りが起源だと思われる。今も昔も燃料は貴重だ、そもそも間違えるという行為自体がNGなため、間違い防止の方法として受け継がれているものだと思われる。