斬新すぎた「歌舞伎顔」に賛否? トヨタ4代目「プリウス」は“意外と”売れていた!?

マイナーチェンジでデザインにメスが入った!

 プリウスは2018年12月17日にマイナーチェンジが実施され、全車に通信機能を標準採用して「コネクテッドカー」へと進化したほか、先進安全機能の性能が向上しました。

 さらに外観デザインを一新。不評だった前後ランプやグリル、バンパーの意匠を改め、親しみやすく知的で洗練されたスタイリングに変更されたのです。

マイナーチェンジでデザイン一新したトヨタ「プリウス」(4代目)
マイナーチェンジでデザイン一新したトヨタ「プリウス」(4代目)

 プリウスユーザーは比較的高齢者も多いとされており、あまりにも個性的すぎるデザインに抵抗があるという声も挙がっていたことから、普遍的なデザインを採用したようです。

 前期型がほとんどを占める2018年のプリウス登録台数は5万4388台。ランキングでは、1位ノート、2位アクアに次ぐ3位に転落していたのに対し、マイナーチェンジモデル(後期型)が販売された2019年は6万6628台を登録し、再びランキング1位に返り咲きました。

「ハイブリッド車=プリウス」というイメージは不動のものだった反面、2020年以降は多くのハイブリッド車が登場し、珍しいものではなくなっていきます。

 なかにはガソリン車とハイブリッド車を両方設定するモデルもあり、ハイブリッド車しか設定がないプリウスは厳しい戦いを強いられるようになりました。

 2020年のプリウスの登録台数は6万7297台で12位、2021年は4万9179台で16位と、登録台数自体はこれまでとあまり変わらないものの、他車の販売が伸びたこともあり、ランキングでプリウスはトップ10にも届かないという現状となっています。

 一方で、ペダル踏み間違い操作を検知して加速を抑制する機能を新車に設定したほか、すでに販売されたプリウスに後付けできる装置を開発するなど、踏み間違い事故の抑止・被害軽減にいち早く取り組みました。

 これらの機能はほかのモデルに順次展開。プリウスはハイブリッドの先駆者となっただけでなく、安全装備においても一歩先を行くモデルといえそうです。

※ ※ ※

 7年ぶりにフルモデルチェンジがおこなわれるプリウスですが、トヨタは「HYBRID REBORN」というキャッチコピーを掲げて新生プリウスをデビューさせるようです。

 5代目となる新型プリウスは2022年11月16日に世界初公開される予定です。

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Writer: くるまのニュース編集部

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