斬新すぎた「歌舞伎顔」に賛否? トヨタ4代目「プリウス」は“意外と”売れていた!?

ハイブリッド車の元祖として同市場をけん引するトヨタ「プリウス」ですが、間もなく5代目となる新型が登場します。現行モデルの4代目プリウスとはどのようなモデルだったのでしょうか。

4代目「プリウス」斬新デザインに賛否両論!

 世界初の量産ハイブリッド車として1997年にデビューしたトヨタ「プリウス」。エンジンとモーターという異なる原動力を搭載した元祖ハイブリッド車として世界の自動車メーカーに影響を与え、ハイブリッド車の普及に大きく貢献しました。

 現行モデルは2015年12月に発売された4代目。登場から7年が経過し、5代目となる新型プリウスが間もなく世界初公開されます。

泣いているようなヘッドライトが斬新だったトヨタ「プリウス」(4代目)
泣いているようなヘッドライトが斬新だったトヨタ「プリウス」(4代目)

 4代目プリウスが登場したときはその斬新なスタイリングが話題となりましたが、一体どのようなモデルだったのでしょうか。

 現行プリウスは2015年12月9日にフルモデルチェンジして発売されました。

 シンプルなデザインだった3代目とは一転、4代目プリウスはアグレッシブなデザインで登場。涙が流れているようなヘッドライトや縦長の斬新なテールランプなど、個性的すぎる外観デザインは「歌舞伎顔」ともいわれ、受け入れられないという人も多かったのです。

 4代目プリウス発表時にトヨタは、「2代目から3代目は大きくデザインを変えないモデルチェンジだったが、4代目は“トライアングルシルエット”を継承しながら、重心を下げてアグレッシブなデザインにチェンジした」と説明しており、この個性的なデザインはあえて狙ったものだったようです。

 デザインに注目が集まる一方、THS II(トヨタハイブリッドシステムII)は着実に進化。システムユニットの小型化や軽量化、低損失化により燃費と空間効率を高めたほか、燃焼改善などによりエンジンの最大熱効率40%を実現し、カタログ燃費(JC08モード燃費)は40.8km/Lと当時のガソリンエンジン車として世界一の低燃費を誇っています。

 そして、発売1か月後の受注台数は約10万台と好調な立ち上がりとなり、2016年(1月から12月)の登録台数は24万8258台を記録。

 年間ランキング(登録車)でそれまで1位だったトヨタのハイブリッド車「アクア」(16万8208台)に大差をつけてランキング首位を奪い取りました。

 その後、2017年も16万912台登録でランキング1位(2位は日産「ノート」の13万8905)になるなど、デザインに賛否はあったものの、実は意外と売れていたのです。

※ ※ ※

 2017年2月にプラグインハイブリッドを搭載した「プリウスPHV」がフルモデルチェンジしましたが、ボディの前後を独自のデザインに変更。アグレッシブさを強調したプリウスとはまったく違う、未来感のあるクリーンなスタイルで登場しました。

「ハイブリッドのプリウスもPHVのような先進的なデザインになるのでは?」といった予想もありましたが、これは実現しませんでした。

【画像】奇抜なデザインに賛否両論! マイチェンでデザイン変えた4代目「プリウス」の変遷(33枚)

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