冠水したクルマの「買取査定額」安すぎ!? 値段がつかないってホント? 台風15号直撃の静岡県内で冠水車の買取が増加中
静岡県では買取の問い合わせが増加! 冠水車は値がつかない?
では、静岡県内では冠水車に関して困っているユーザーは多いのでしょうか。
実際に静岡県の中古車買取業者の担当者に話を聞くと、「台風の影響で、冠水車に関する問い合わせが非常に多くなっています」といいます。
今回の台風により静岡県内で多くのクルマが冠水してしまった結果、修理して乗り続けではなく、買取という選択肢を取ったユーザーが増加したわけです。
では、冠水車は実際のところどれくらいの値段がつくのでしょうか。
冠水車の買取査定額について、先出の担当者は以下のように話します。
「冠水車の買取査定額は車両(そのものの価値)やどのくらいの冠水状況なのかによって大きく異なるため、はっきりと相場をお伝えすることは難しいのが実情です。
ただ、JAAI(日本自動車査定協会)では、商品価値加減点を公表しているため、そちらはひとつの目安にできます」
実際のところ冠水車は、浸水の程度が買取査定額にもっとも影響を与えます。
浸水レベルと減点の関係性は、フロアパネルまでなら減点率30%、シート上部までなら減点率40%、ダッシュパネル上部までなら減点率50%となっています。
ただし、この基準はあくまで減点率であって減額率ではないため、最終的には各々の中古車販売業者あるいは廃車買取業者の判断に委ねられることは頭に入れておいたほうが良いでしょう。
冠水車は個体の状態によって買取額が大きく異なるため、実際の金額を知るためには専門店による査定は必須です。
インターネットでは現在、オンラインの買取査定をおこなっているサイトもあります。一方で冠水車の場合は、通常の車両と状態が大きく異なるうえに、所有者が把握していない部分にまで浸水が及んでいる可能性があるため、実際に店舗に持ち込んだり、プロの査定士に出張で来てもらうなど、直接状態を確認してもらうことが望ましいでしょう。
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ちなみに、フロアパネルまで浸水したクルマは急激に買取査定額が下がってしまうのが一般的です。
クルマの状態によっては国外輸出需要や、希少車であることなどによって価値を認められ、ある程度の値段をつけてもらえることもありますが、同一車種で同一仕様の冠水車でない個体と比べ、かなり減額された値がつくことは想定しておいたほうが良さそうです。
同様のケースでは、ひょうによりルーフやボンネットなどの受け面に細かいへこみが生じてしまった「ひょう害車」も査定額は低い場合が多く、事故車と同等かそれ以下の評価となってしまうこともあります。
いずれにせよ冠水車の修理には高額費用が発生することが多く、サビや電気系統の劣化などが通常とくらべて早く進む場合があるので、よほど特別な思い入れがない限りは乗り換えを検討したほうがよさそうです。
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