韓国発の“最先端”高度運転支援システム登場!? 単眼カメラでAI技術駆使する「ストラドビジョン」ってなに?
韓国のベンチャー企業「ストラドビジョン」は単眼カメラとAIを組み合わせた高度運転支援システムを開発しています。どのようなものなのか、同乗試乗で体験してみました。
「ストラドビジョン」に世界が注目
軽自動車から高級車まで、いわゆる「自動ブレーキ」である衝突被害軽減ブレーキや、アクセルとブレーキの踏み間違い防止装置が標準装備される時代となりました。
こうした技術を、高度運転支援システム(ADAS:アドバンスド ドライビング アシスタンス システム)と呼びます。
近年では、自動運転に関して一部で実用化が始まっており、ADASにも自動運転に関するさまざまな技術が応用されています。
ADASや自動運転の技術については、自動車メーカーはもとより、大手自動車部品メーカーや半導体メーカー、そして各種のソフトウエアメーカーが協業することによって、高性能で信頼性の高い製品を実現するが可能です。
そうしたなか、韓国発のベンチャー企業「ストラドビジョン」(本社ソウル市)に世界の自動車産業界の注目が集まっています。
これまで同社の具体的な動向について、日本国内では詳しい情報が得られませんでしたが、この度、一部報道陣向けに実施された実験車両の同乗体験において事業の実態と今後の狙いについて詳しく聞くことができました。
ストラドビジョンは2014年に5人で創業。2016年に100万ドル(1ドル150円換算で1億5000万円)の投資を受けてから、段階的に研究開発を拡充することでさらなる投資を呼び込み、直近の2021年には8800万ドル(約132億円)を獲得しています。
すでに、同社のソフトウエアを組み込んだドイツ車メーカーのモデルが量産化されているほか、160以上の特許によって、13の自動車メーカーで50モデル以上の量産に向けた開発が進んでいるところです。
事業の方向性については「ビジョン フォー オール」として、当面は自動車関連産業に注力し、中長期的には工場内の搬送ロボットや医療分野など多様な目的への対応を目指すとしています。
現在では、商品サービス名「SVNet」として、大きく4つの製品を開発・販売、または量産に向けた研究開発をおこなっているところ。
走行時に物体や人、車線などを検知する「ProDriver」、駐車スペースを感知する「ParkAgent」、AR(拡張現実)を使う「ImmersiView」があり、さらに実際の交通データなどを組み込んでソフトウエア購入者が開発の行程を組み上げることができる「CompliKit」を2023年後半にリリース予定です。
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