最近の車はヘッドライトの「バルブ交換」がササっとできない!? 切れたバルブをDIYで換えてみた!

クルマのヘッドライトのバルブ(バーナー)交換は自分でできる作業ですが、電子化が進んだ最近のクルマでは、少々手こずるポイントがあります。整備士からアドバイスを受け、自分で実際に交換してみました。

手順自体はかんたんだけど、ちょっとコツがいる

 最近のクルマは、電子制御されたシステムの複雑化によって、DIYによるメンテナンスが難しくなっているといわれています。

 整備工場でも故障箇所を修理するというより、一定のパーツがまとまった状態のアッセンブリーを交換することも増えているそうです。

バルブ交換で明るさを取り戻したヘッドランプ
バルブ交換で明るさを取り戻したヘッドランプ

 たとえば、DIYでできるメンテナンスの代表ともいえるヘッドライトのバルブ(HIDはバーナー)は、以前のクルマはボンネットを開けて手を突っ込めば交換できましたが、最近のクルマはヘッドライトのユニットごと取り外す必要があるのです。

 神奈川県のH整備士に話を聞いてみました。

「最近はエンジンルームにはさまざまな装置がぎっしりと詰め込まれていることから、作業するための手が入らないのが現状です。

 ヘッドライトのバルブ交換では、以前はユニット後部からなんとかバルブを引き出すこともできましたが、最近ではリフレクターやカバーなどユニットごと取り外さないと交換できない車種も増えています。これが意外に面倒なんです」

 筆者(金田ケイスケ)も過去には何度も自分でバルブ交換したことがありますが、現在のマイカーは2021年に乗り換えたばかり。

 中古車で購入したときにHIDヘッドライトの純正バーナーをより明るいものに換装したのですが、安価なバーナーを選んだせいか1年足らずで左側だけ切れてしまいました。

 今回交換せざるを得なくなったことから、せっかくなので自分でバーナーを交換してみます。

 手順をおさらいすると、適合するバーナーを用意し、ユニットを固定しているネジを緩めるか取り外して、接続されるコネクターも外し、ユニットをボディ本体から取り外します。

 そしてバーナーを入れ替え、今度は逆の順序で取り付けていくというシンプルなもの。しかし実際には上手くいかない部分もあり、少々手こずってしまいました。

 H整備士いわく、車種ごとのポイントを踏まえながら作業するほうが効率良いのだそうです。

「最近は車種ごとのメンテナンス動画などもインターネットに上がっていますので、まずは交換する車種の特徴をつかむためにも、事前にリサーチしておくと良いでしょう。

 この車種はこの補器類が干渉して作業しにくいとか、ここのネジを外してしまうと面倒なので緩めるだけといったこともわかると思います」

【画像】ヘッドライトのバルブ交換で明るさを取り戻せ! “ビフォーアフター”比べてみた!(15枚)

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