フレンチハイブリッドの進化に迫る! スポーティさと実用性を兼ね備えたルノー アルカナ「esprit Alpine」に試乗【PR】
2024年10月のマイナーチェンジにより、デザインがさらに洗練され、快適性が向上、フレンチSUVならではのエレガントさでF1由来のスポーティな走りも実現したルノー アルカナ「esprit Alpine(エスプリアルピーヌ)」ですが、その実力に迫るべく高速から街乗りなどをドライブしてみました。
仏式ハイブリッドはなぜ個性的なのか?
日本市場でも好評のルノー アルカナが、2024年10月にマイナーチェンジを果たしました。アルカナは全世界での販売台数はすでに約30万台というヒット作で、その原動力のひとつは、コンパクトクラスでは珍しいSUVクーペ仕立ての流麗なデザインです。

ふたつ目はルノーが開発した独自のハイブリッド「E-TECH フルハイブリッド」です。
日本車でハイブリッドといえば、遊星ギアを用いたシリーズパラレル式か、シリーズ式が主流。近ごろのプレミアムセグメントの車種は走行性能が大きく進化しましたが、ハイブリッド車といえば、燃費は良いものの走りの面では物足りない…というのが一般的な印象で、正直なところトレードオフの関係にありました。

しかし欧州でスモールカーを得意とするルノーは、最初からコンパクトで走り重視のストロングハイブリッド狙い。そのためE-TECH フルハイブリッドは、F1などレーシングカー由来で伝達効率に優れたドッグクラッチ式トランスミッションを用い、1.6リッターエンジンの駆動軸に直結する電気モーターとスターターモーターの2基の組み合わせです。結果、とても収まりがよいのにシリーズ式にもパラレル式にもなる、独自の方式となりました。

マイナーチェンジが施されたアルカナE-TECH フルハイブリッドは、システム制御にも見直しが入った最新世代で、今回の試乗車は「エスプリアルピーヌ」という、新たな仕着せをまとっています。アルピーヌといえば1955年創業のスポーツカーブランドで、旧ルノー・スポールの先駆けにして後継といえる存在。いわば従来の「R.S.ライン」や「E-TECH エンジニアード」といったスポーティグレードを受け継いでいます。
フレンチデザインの魅力に迫る! 内外装のデザイン、機能性をチェック
外観からその特徴を見ていきましょう。まずフロントフェンダー脇に「Aフレッシュ(アルピーヌの、Aと矢を組み合わせたロゴ)」のサイドガーニッシュを配し、グリル中央のルノーのロザンジュ(ひし形)・エンブレムはフラットデザインとなり、グリルパターンは3D効果たっぷりにひし形が立体的にリピートされています。

またホイールも「ALPINE」のレタリングが入った19インチ仕様で、特別さを控えめに主張します。一方でリア側は、エキゾーストフィニッシャーはブラックに。コンビランプはクリアで、抑えめなトーンの締まった印象になっています。大人なスポーティさがエスプリ アルピーヌの方向性で、内装ではそれがさらに鮮明になります。
一見、レザー×スエードに見えるインテリアは、じつはステアリングまで完全レザーフリーで、テップレザーとスエード調生地の組み合わせです。

シートを縫い合わせるステッチとアルピーヌの刺しゅうロゴ、そしてシートベルト両端に走るブルーのアクセントも目を引きますが、キルティング仕上げのようなサポート部も、昔のA110のシートをほうふつさせるディティールです。フロントシート肩口のタグと、ドアパネルの3列ステッチだけがトリコロールで、目立たせ過ぎず抑え気味の演出だからこそ、理想的なフレンチタッチといえます。
フランス車の内装がいいのは、昔からの定石ですが、装備機能もアップデートされています。

マルチメディアかつインフォテインメントEASY LINK(スマートフォン用ミラーリング機能)を収めたタッチスクリーンは、旧横型7インチから縦型9.3インチに拡大され、360度カメラにはサイドビューも新たに加わりました。カメラビュー切り替えなど操作頻度の高い機能はトグルボタンに配され、直観的に操作しやすい3連ダイヤルのエアコン、シートヒーターにステアリングヒーターも標準装備です。