タクシーに「ハリアー」「アルファード」!? セダン車が減り「変わり種タクシー」がOKになった理由とは

「タクシー」の車両といえば、少し前までは古典的な「セダン」型が主流でした。ところが近年は背の高いタクシー専用車が登場したほか、ミニバンやSUVまで様々な車種を見ることができます。こうした「変わり種」タクシーが増えた理由とは何だったのでしょうか。

ほんの数年前までタクシーといえば「セダン」タイプが当たり前だった

 日本全国津々浦々走るタクシーといえば、かつては3BOX型の古典的な「セダン」タイプのクルマが常識でした。
 
 ところが最近では、背の高い新型タクシー専用車のほか、SUVやミニバン、ハイトワゴンもタクシーで用いられるようになりました。
 
 ではなぜ、タクシーにさまざまなクルマが用いられるようになったのでしょうか。

東京都内には三菱のクロスオーバーミニバン「デリカD:5」を個人タクシーとして営業している例もあります[画像提供:野村タクシー(東京・足立)]
東京都内には三菱のクロスオーバーミニバン「デリカD:5」を個人タクシーとして営業している例もあります[画像提供:野村タクシー(東京・足立)]

 日本におけるタクシーの歴史は古く、その始まりは1912年。戦後の1950年代に入り純国産車が登場するまでは、輸入車(と、そのノックダウン生産車)がタクシーの主力で、とくに日野が生産したルノー「4CV」は代表例のひとつでした。

 1960年代にマイカー時代が到来し、クルマのボディバリエーションが増加しても、タクシーの車種はセダンが基本。

 メーカーは、トヨタ「クラウン」や日産「セドリック」を中心に、法人顧客向けのタクシー特化モデルを開発していきました。

 1990年代までは、トヨタ「コロナ」や日産「ブルーバード」、さらに三菱「ギャラン」、マツダ「ルーチェ」「カペラ」などをベースにしたタクシー用車両も存在しました。

 1990年代は、タクシーの歴史に転換点を与えたクルマが数多くデビューしています。

 まずは1993年、日産が小型タクシー専用の「クルー」を発売。続いて1995年には、トヨタがタクシー専用に開発した「コンフォート」および「クラウン コンフォート」、そしてほぼタクシー専用車といってよい「クラウン セダン」を登場させています。

このほか日産はセドリック(Y31型でタクシー用の「セドリック営業車」)の生産を継続。しばらくは、このメンバーが日本のタクシーのメイン車種でした。

 しかしクルーは2009年、セドリックは2014年に、そしてコンフォート/クラウン コンフォートは2018年で生産を終えてしまいました。

 2022年10月現在では、セダン型のタクシー専用車はもう新車で買うことはできません。

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