132万円から! スズキ「“レトロ顔”軽ワゴン」何がイイ? 丸目ライトがオシャレ&個性的な「アルトラパン」デザインだけじゃない“隠れた魅力”とは?
昨今の軽自動車では、背が高くてスライドドアを装着する「軽スーパーハイトワゴン」が人気ですが、そんな軽自動車のなかでも堅調なセールスとなっているのがスズキの軽ワゴン「アルトラパン」です。
とにかくカワイイ! 「アルトラパン」の良さとは?
スーパーハイトワゴンが全盛の軽自動車市場で陰に隠れ気味ではありますが、実は安定した人気でロングセラーモデルとなっているのが、スズキの軽ワゴン「アルトラパン(以下、ラパン)」です。
現行モデルは2015年に登場した3代目。10年が経過した今でも、本家の「アルト」とは違う人気をキープしているようです。
ラパンが長く愛される理由とは何なのでしょうか。

アルトは軽自動車のベーシックモデルとして多くの人に支持されてきましたが、その一方でスポーティな「アルトワークス」などの派生車種も誕生しました。
ラパンも派生車種のひとつとしてデビューし、初代モデル(2002年)は角張ったボディに広い頭上空間をプラスしレトロっぽさを感じさせる外観デザインを採用しており、これはベーシックモデルのユーザーに高齢者や女性が増えてきたため、より“女性ウケ”を意識して開発されたという経緯があります。
また、余裕ある頭上空間によってトールワゴン的にも使える実用面も評価され、ターゲットの女性はもちろん、軽自動車を敬遠してきた男性ユーザーからも支持を獲得。独立した人気車として定着していきました。
2008年には、ベース車をアルトから「ワゴンR」に変更し、2代目へと全面刷新。基本的にはキープコンセプトですが、オシャレなトールワゴンとしての地位を確立させます。
そしてこの2代目ラパンでは、2013年のマイナーチェンジのタイミングで「ショコラ」という派生車種が誕生。
主にヘッドライトを丸目に変更し、グリル形状なども家電っぽいデザインを採用することでレトロ感を強調したのですが、これが好評となり、その後のラパンの方向性にも大きな影響を与えたとされています。
2015年に誕生した現行モデル(3代目)は、歴代モデルが女性人気を集めていたこともあり、さらに女性がクルマに求めるものの調査や分析を実施。
ボディは「まる しかくい」とモチーフとし、丸目のヘッドライトを採用したさらに愛らしいデザインを採用したほか、機能・装備、アクセサリーにいたるまで女性視点を盛り込み、人気を不動のものとしました。
なお、ラパン(Lapin)とは、フランス語で「ウサギ」を意味しており、その名の通り、かわいらしさや柔らかさを表現しつつ、ウサギのモチーフが各所にちりばめられるなど、遊び心も加えています。
また、2022年6月には「ラパンLC」を追加。1967年に登場した「フロンテ360」をモチーフとし、レトロ感をさらに強調したモデルもラインナップされました。
ラパン/ラパンLCの価格(消費税込)は132万8800円から177万3200円と、手が届きやすいところも魅力といえるでしょう。
実際にユーザーからは、「かわいい!」という意見が多いのですが、「大人が乗れる落ち着きも感じる」など、独自のデザインが評価されていることがわかります。
走行性能への評価は「可もなく不可もない」という印象。ターボモデルであればキビキビと走れそうですが、そもそも速さを求めるキャラクターではないので、自然吸気エンジンのみで十分という意見が多いようです。
実際のラパンのオーナーはどう感じているのでしょうか。普段は奥様がメインで使用し、週末に利用することが多いKさん(40代男性)は、デザイン以外に、高い経済性と個性を両立させているところが気に入っていると言います。
「そこまで運転が得意でない自分にとってラパンは乗りやすく感じます。個性的なデザインなので、いわゆる軽自動車で感じる劣等感も希薄です。
また男性でも閉塞感を感じない頭上空間の広さも魅力です」
家族4人がフル乗車して高速道路を走行するといったシーンは苦手なラパンですが、燃費も良好で不満は少ないとのこと。
「軽自動車だからとか、大排気量とかを気にしない満足感があります。しかも男性1人で乗っても違和感がなく、むしろミニマリズムを楽しんでいます」(ラパンのオーナー K氏)
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現代のクルマは性能の差こそあれ、機能的にはどれも秀逸です。
そうなると、あとはエクステリアやインテリアの好みで選ぶことになりますが、その点ラパンはデザインの完成度が高く、さらには室内の広さや経済性を備えているところが魅力と言えるでしょう。
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