横に車がいたら「止まれ!?」 横断歩道で忘れがちな「一時停止ポイント」出来てない人多い?
クルマで横断歩道を通過する際は、正しい交通ルールを守る必要があります。一方でなかには周知の低い交通ルールがあるといいますが、どういったものなのでしょうか。
できてない人意外と多い? 知られざる「横断歩道の交通ルール」
横断歩道をクルマで通過する際は、正しい交通ルールを守る必要があります。
一方で「知らなかった」「忘れてた」との声があったドライバー側の交通ルールがあるといいますが、一体どういったものなのでしょうか。
警察庁の資料によると、2017年から2021年までの過去5年間で、クルマと歩行者が衝突した交通死亡事故は5052件発生しており、そのうち約7割の3588件は歩行者が横断中の事故だといいます。
また2021年中の横断歩道を横断中の事故による歩行者の死者数は215人、そのうち約66.5%の143人のが、ドライバーの横断歩行者妨害等の交通違反に起因する事故によって命を落としていることも判明しています。
このように横断歩道での事故は頻発しており、死亡事故を引き起こす危険性もあるため、横断歩道を通過する際は十分に気をつける必要があります。
横断歩道付近での交通ルールは、ドライバーは横断歩道や自転車横断帯に近づいたときは、横断する人や自転車がいないことが明らかな場合のほかは、その手前で停止できるように速度を落として進む必要があります。
また、歩行者や自転車が横断しているときや横断しようとしているときは、横断歩道や自転車横断帯の手前(停止線があるときは、その手前)で一時停止をして歩行者や自転車に道を譲らなければいけません。
これは道路交通法第38条第1項に定められており、横断歩道やその付近ではクルマのスピードを落とし、歩行者が横断していたり、横断しようとしている人がいればしっかり停まって、歩行者を優先する必要があります。
これは横断歩道を走行する上での基本といえますが、このほかドライバーに定められている交通ルールがあります。
上記と同様の、「横断歩道等における歩行者等の優先」について述べられている道路交通法第38条第2項には、以下のような規定があります。
「車両等は、横断歩道等またはその直前で停止している車両等がある場合、その停止している車両等の側方を通過して前方に出ようとするときは、その前方に出る前に一時停止しなければならない」
例えば2車線ある道路のうち、左車線にいるクルマが横断歩道の手前で停止している場合、右車線を走るクルマは一度前方に出る前に停止する必要があるということです。
この条文の意図は、横断歩道の手前で停止しているクルマがあるということは、そのクルマの陰から歩行者や自転車が横断してくる可能性があり、止まっているクルマの横を通過しようとする場合には、同じように横断歩道の手前で停止しなければいけないということです。
これについてSNSでは「意外とできてないドライバーが多い」との投稿があり、「私はやってますよ」との声がある一方で「知らなかった」「気をつけます!」「これ忘れている人多い! 死角に歩行者いるかもだしね!」など知らないとの反応を示すユーザーの声も多数見られました。
この規定について、知らなかったという声もあるため今一度気をつける必要があります。
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このほか横断歩道等の手前での追い抜きも禁止されており、これは第38条第3項に規定されています。
条文では「車両等は、横断歩道等およびその手前の側端から30メートル以内では、前方を進行している他の車両等の側方を通過してその前方に出てはならない」と定められています。
また、道路交通法第30条においては横断歩道等およびその手前30メートル以内を追越し禁止場所と規定しているため、横断歩道または自転車横断帯とその手前30メートル以内は追い抜きも追越しもしてはいけません。
これらが規定されているのも、前方を走っているクルマの陰から歩行者や自転車が横断してくる可能性があるためで、交通事故を防ぐ目的で定められているのです。
道路交通法第38条第1項から第3項までの規定に違反した場合は「横断歩行者等妨害等」の交通違反が成立し、違反点数2点、普通車9000円の反則金が科される可能性があります。
このように横断歩道や自転車横断帯の付近では、歩行者や自転車の運転手が交通事故に遭わないように、さまざまな交通ルールが設けられています。
横断歩道の手前では、渡ろうとしている歩行者や自転車がいないか、視野を広げて確認することを心がけましょう。
そもそも、車が停まっていたら「歩行者がいないことがわからない」のだから、一時停止以外の選択肢はないはずなのですけどね…。
信号のない横断歩道は、「横断しようとしている歩行者がいない時だけ通過可」
いるかどうかわからないなら停車しないと。
歩行者や自転車の交通マナーはどんどん悪くなる一方なのに点数や罰金を課せやすい車両にだけ厳しいルールが存在する。
大金払って購入し、いろんな税金を散々むしり取られ公道に出れば警察官のいいカモにされ・・・。
ホント不憫な乗り物だよ。