「カーエアコン」“効き”を復活させたい! プロに頼むか自分でやるか? ベストなリフレッシュ方法とは?
暑かった夏の時期に酷使したカーエアコンをメンテナンスしてみてはいかがでしょうか。そこで、自分でできるエアコンのリフレッシュ方法をクルマのプロに聞いてみました。
夏に使いまくったカーエアコンはお疲れぎみ…
秋になって、クルマのメンテナンスをじっくりできる気候になりました。2022年も猛暑でしたが、過酷な暑さだったのは人間だけでなくクルマも一緒。とくにカーエアコンにとっては厳しい暑さだったと思います。
そんな猛暑のなか酷使されたカーエアコンですが、これからも頑張って稼働してもらうためにもリフレッシュさせてみてはいかがでしょう。
カーエアコンは、「冷媒」と呼ばれるエアコンガスがエアコンシステム内のさまざまな装置を経由して循環する構造になっています。
エアコンガスが「コンプレッサー」で圧縮されて高温高圧の状態になり、「コンデンサー」へと送り込まれます。
コンデンサーの内部には細い管が張り巡らされており、ここを高圧のガスが通過することで熱を放出。高圧はそのままに温度だけ下げた状態で、次の「レシーバー」で液状のエアコンガスを貯めます。その後「エキスパンションバルブ」へと送られ、高圧のガスを一気に膨張させ霧状に噴射。
低圧になったエアコンガスが次に向かうのが「エバポレーター」です。ここでは、エキスパンションバルブから噴出されたエアコンガスが膨張するときに周囲の熱を奪って気化する原理を応用。周囲の熱を奪う気化熱で、ブロアファンから送り込まれた空気を冷やします。
さらに、エバポレーターは、空気中の水蒸気を冷やすことで水分を分離させる除湿機能を持っています。
ブロアファンから取り込まれた空気は熱いほど水蒸気が多く含まれており、冷やすことで余分な水蒸気がエバポレーター内で結露化して水分になるのですが、カーエアコンを使用しているクルマの下部からポタポタと流れる水滴は、このエバポレーターで結露となった空気中の水分なのです。
ここから、さらに指定された温度にまで再度温める作業を経て、エアコンフィルターで不純物を取り除き、最後にエアコンの吹き出し口から冷たい風となって出てきます。
エアコンのリフレッシュで重要になってくるのが、コンプレッサーとコンデンサー、エキスパンションバルブ、エバポレーター、そしてエアコンフィルターです。このなかでいくつかの箇所は自分でメンテナンスすることが可能です。
自動車販売店の整備責任者であるメカニックのKさんに聞いてみました。
「夏場に酷使したエアコンをリフレッシュするとき、メンテナンスするべき箇所を見つけるためにも、整備点検をおこないましょう。
個人では点検しにくい部分、たとえばエアコンの効きが悪くなったり風が弱く感じたりするような場合は、エキスパンションバルブの目詰まりも考えられます。
逆にそれ以外で症状が出るようならそれは不具合で修理が必要になるので、DIYでリフレッシュする前に、まずはプロに診てもらうのがお勧めです」
エアコンの操作で不具合が発生する場合はコンプレッサーについている「マグネットクラッチ(コンプレッサーのON/OFFを切り替えるスイッチ)」の不具合の可能性も高く、そうなるとDIYで直せるレベルではないので症状がひどくなる前に修理したほうが良いといいます。
「インターネットでは自分でできるエバポレーターの洗浄なども紹介されていますが、かなり手間がかかりますし、間違った方法でやると逆に装置を傷める原因にもなります。
そのあたりの線引きを考えながら、メンテナンスすると良いと思います」(メカニック Kさん)
本当にこの手の記事は正確性が欠けていますね。
エキスパンションバルブの不良で風が弱くなる事はありません。
エキスパンションバルブは冷媒の流量を制御するものです。
近年の車両やHV車はマグネットクラッチはありません。
燃費向上の為可変容量式が大半です。
そしてエアコンフィルターがエバポレーターを通過しエアミックスを
経由したのちにある、とありますが全く違います。
こんなところにエアコンフィルタを装着する意味があるのかを考えて
みましょう。
ブロアモーターへの枯葉・虫などの異物吸込み、エバポレーターへの埃の付着を防止する為のエアコンフィルターをエアコン風の吹き出し口直前に装備する
意味が無いでしょう。
最後に、近年の車両はサイトグラスが無く冷媒充填量は重量での管理です。
安易な補充は異常高圧を招きとても危険です。
冷媒量の調整は全量回収・真空引き・指定重量充填です。
正確な記事を望みます。