免許証で「個人情報」バレる? 重要な「12桁の数字」の秘密は? 紛失したらすべきコトとは
身分証明書として利用されることが多い運転免許証には12桁の数字が書かれていますが、この数字にはそれぞれ意味があります。それでは、その数字が意味するものとは何なのでしょうか。
運転免許証の12桁の数字で何が分かる?
運転免許証は身分証明書として利用されることがあります。さまざまな情報が記載されている運転免許証ですが、なかでも重要なのは「12桁の数字」です。
この数字にはそれぞれどのような意味があるのでしょうか。
運転免許証を身分証明書として利用する人も多いかもしれません。
その運転免許証を上から順番に見ていくと、氏名、生年月日、住所、交付日などが書かれています。
以前は本籍も記載されていましたが、2007年からICカード化した運転免許証が全国で順次導入され、次第に本籍欄がなくなり、本籍の情報はICチップに収められているのです。
ちなみに、運転免許証に記載されている事項や顔写真などは、ICチップに記録されているため、ICカード化した運転免許証の偽造は難しいとされています。
そして、運転免許証に記載されている事項には生年月日や氏名のほかに、12桁の数字が書かれています。
「第〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇号」と書かれているこの数字は、運転免許証番号のことを指し、本人を確認する際にもっとも重要な部分となります。
この12桁の数字には、どのような意味や目的があるのでしょうか。
関東の免許センターの担当者は、12桁の数字について、以下のように話します。
「運転免許証に記載されている12桁の数字には、免許証を交付した本人であることがわかるようなデータを羅列しています。
たとえば、12桁のうちの前2桁には、どこで免許証を初めて発行したのかがわかるように、都道府県番号が割り振られています」
都道府県のコード番号は、北海道地方は「10-14」、東北地方は「20-25」、関東地方は「30-45」、東海・甲信越地方は「46-55」、近畿地方は「60-65」、中国地方は「70-74」、四国地方は「80-83」、九州・沖縄地方は「90-97」です。
これは、ほかの都道府県で運転免許証の更新や住所変更をおこなっても、この2桁の数字は変わりません。
そして、3-4桁目は初めて運転免許証が交付された年(西暦)の下2桁を示しており、2001年に初めて運転免許証が交付された場合、「01」と表記されます。
さらに5-10桁目は、運転免許証を交付する各都道府県の公安委員会が独自に管理するための管理番号となっており、個人を特定するための番号であるため、詳細は公表されていません。
11桁目は「チェックデジット」と呼ばれる、入力ミスを確認するための検証用の数字です。運転免許証が偽造された場合、この番号と適合しないため偽造だと分かるようになっています。
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そして、最後の12桁目は運転免許証を再発行した回数を示します。
紛失や盗難によって運転免許証を失った場合に再発行がおこなえますが、再発行をおこなうたびに数字が増えていきます。再発行をしたことがない場合「0」と表記されます。
以上のような理由から、一見何を意味するか分からないような運転免許証の12桁の数字にも個人を特定する重要なことが書かれていることが分かります。
安易に運転免許証を公開するようなことは避けるべきだといえます。
5桁目と六桁目の数字が、最初に受けた学科テスト
の点数を、表していると前に聞きました。
例えば、100点だった人は00で、90点だった人は09。らしいです。