「文字が逆」では!? 救急車に「急救」反転文字なぜ? 「ターャジス」トラックの逆文字とは異なる「納得の理由」とは

救急車の正面に、鏡文字(反転文字)が書かれていることがあります。読みにくい文字を表記するのには、納得の理由が隠されていました。

緊急車両の正面に書かれる「反転文字」の意味は「緊急」だから!?

 街を走るクルマにはそれぞれ、車名やグレード名のほか、役割や会社名など、様々な文字が記されています。
 
 しかし中には、文字が反転していたり、右から左へ読ませる「逆向き文字」になっていることがあります。
 
 なぜ、そのような読みにくい文字を使うのでしょうか。

自治体によっては救急車の車体正面に鏡文字(反転文字)で「急救」と書かれているケースも[画像はイメージです]
自治体によっては救急車の車体正面に鏡文字(反転文字)で「急救」と書かれているケースも[画像はイメージです]

 洋の東西を問わず、現場に急行する必要がある救急車やパトカーなどの緊急車両。

 その前面やボンネットには、「救急」「AMBULANCE」「市民病院」「POLICE」「川崎市消防局」「救1」など、その車両の用途や所属・車両番号などを見ることができます。

 しかも、愛知県名古屋市、一宮市、岩倉市、神奈川県横浜市など一部の自治体によっては、反転した文字を採用しているものも見られます。

 反転文字を救急車に記している名古屋市では、公式Webサイト上でその理由を次のように説明しています。

「救急車前面には、左右を反転させた鏡文字で『急救』(実際には文字表記自体も反転)と入っています。

 これは前方にいる車両が、後方から近づく救急車をルームミラーなどで見ると、文字が反転した普通の状態に見えるので、接近してきた車両が救急車であることをわかりやすくするためです」

 つまり、緊急車両の前を走るクルマのミラーには、正しい文字が映るということになります。

 反転文字はかつて、市販される乗用車の前面にも使われていたことがありました。

 その代表例が、日産「スカイライン」(5代目・6代目)や三菱「ランサー」(2代目「ランサーEX」)などのターボ搭載グレードや、BMW「2002ターボ」に貼られていた「TURBO(ターボ)」のステッカーです。

 その理由は、先ほどの緊急車両と同じでした。

 バンパーやグリル、スポイラーに配置したTURBOの反転文字は、前方を走るドライバーからは正しく読めるようになります。

 つまりターボの反転文字は、「こちらはターボ付きで速いので、道を譲りなさい」というアピールの意味がありました。

  あおり運転が社会問題となっている現代では、ちょっと炎上しかねないエピソードと感じられるかもしれません。

 しかし1970年代当時は、ターボエンジンイコール「高性能車」の証しで、ターボの反転文字も憧れの存在として輝いていました。

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