「文字が逆」では!? 救急車に「急救」反転文字なぜ? 「ターャジス」トラックの逆文字とは異なる「納得の理由」とは
「ターャジス!?」 トラックや営業車で見られる「逆向き文字」とは
反転文字のほかに、もうひとつ「読みにくい表記」があります。
それが、トラックや営業車のドアや荷台の「運転席側」のみに記される「逆向き文字」です。
クルマが普及する以前の、明治・大正・昭和初期の日本では、「右から左へ読ませる横書き」が主流だったこともありますが、その習慣がなくなった現在でも、逆向き文字を記したクルマを見ることができます。
逆向き文字のトラックで思い浮かぶのが、コーヒーフレッシュ製品「スジャータ」をはじめとする飲料品などを扱うメーカー「スジャータめいらくグループ」の配送用トラックではないでしょうか。
同社が所有するトラックには、「スジャータ」のほかキャッチコピー「褐色の恋人」、グループ社名の「東京めいらく」などが車体に表記されていますが、かつては車体右側面に「ターャジス」「人恋の色褐」「くらいめ京東」と逆向きで記されていました。
その理由について、以前スジャータめいらくグループの広報部に聞いたところ、次のように説明します。
「走行するトラックを進行方向から見たときに読みやすくなるよう、右側面に関しては逆向き表記になったといわれています。
道端に立って道路を見た場合、右から来たトラックの進行方向は左向きになるので、助手席側は『スジャータ』を順に目で追って読むことができます。
一方、トラックが左から来た場合、進行方向は右向きなので、『スジャータ』と記してあると、最初に目に入ってくる文字が『タ』になります。そこで、『ターャジス』と書くと文字を読みやすくなる、ということになります」
なお同社によると、2015年12月以降、車体にキャラクター(スジャータ坊や)を描いた仕様の導入がスタートしたことに伴い、子どもが見ても読みやすいように、という配慮から、運転席側も「スジャータ」と左から右に読ませるトラックに切り替わっているとのことでした。
そのため2022年9月末現在、ターャジス表記が残るトラックはごくわずかのようですが、いまでもSNSなどに「ターャジス発見!」との目撃情報をみかけることがあります。
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