なぜSA・PAは「斜め駐車枠」多い? 初見だと逆に戸惑う? 「前進」「後退」正解はあるのか
サービスエリア/パーキングエリア(SA/PA)の駐車場は、道路に対して斜めになっている様子をよく見かけます。道路に対して垂直に駐車場が設計されていないのはなぜなのでしょうか。
駐車枠が斜め? 理由は高速道路ならではだった
高速道路のサービスエリア/パーキングエリア(SA/PA)の駐車場は、道路に対して斜めになっている様子をよく見かけます。
スーパーやコンビニの駐車場のように、道路に対して垂直に駐車場が設計されていないのはなぜなのでしょうか。
一般的に、駐車場といえば長方形の駐車スペースの枠が連なっている場合が多いですが高速道路のSA/PAの場合は、道路に対して駐車枠が斜めになっている設計のものが多くなっています。
とくに最近整備されたSA/PAでは、場内ルートも斜め駐車を前提としたものになっていることがほとんどです。
実際に見かける斜めの駐車枠では、クルマの前から駐車、後退して出ていくタイプと、クルマを後退させてから駐車、前進して出ていくふたつが存在します。
このように斜め駐車が多くなっている背景について、NEXCO東日本の担当者は次のように話しています。
「駐車場のレイアウトが道路に対して斜めになっている理由については、進行方向を間違わないためと、スムーズに駐車できるようにするためという目的がありそのような設計になっています。
しかし、駐車場敷地の形によっては、斜めの駐車場にできていない場所もあります」
前述のふたつのタイプでは、どちらの形であっても自然なハンドル操作で駐車することが可能で、出ていく際にもクルマの前方は必然的に進行方向を向き、本線合流方向に自然に流れることが出来る仕組みです。
そのため、従来の斜めでは無い駐車場で直角にクルマの向きを変えて駐車するよりも、ハンドルを切り替える必要が少なく、比較的効率良く駐車することが可能です。
このことから、クルマの出入りの多いSA/PAでは、スムーズに駐車することができる斜めの駐車場の設計が適しているといえます。
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