ついに「フェラーリ」まで「SUV」! 「超高級SUV」の原点はトヨタ「RAV4」!? 高級SUV普及の転機とは

都会的なSUVの流れは国産メーカーから輸入車メーカーへ

 多くの海外のメーカーは、当初ハリアーに対して冷ややかな見方をしているようにも映りました。

 しかし2000年代初頭のBMWの動きを筆頭にして、スポーツカー専売メーカーや超高級車メーカーまでもがSUVを手掛けるようになっていくのでした。

2000年代初めBMW「X5」が登場
2000年代初めBMW「X5」が登場

 2000年にBMWは、セダンとワゴンで展開していた「5シリーズ」をベースに、SUV人気の高い北米市場をターゲットに「X5」を誕生させます。

 後輪駆動ベースの4WDモデルで、地上高を上げてクロスカントリービークルとステーションワゴンの折衷的なボディスタイルを与え、5シリーズとしては上位に分類される4.4リッターV型8気筒エンジンを搭載したのです。

 後輪駆動をベースとしたところや、セダン系5シリーズにも似せたフロントマスクなど、X5には走りを重視するBMWらしい伝統を感じさせるものの、当時欧州や日本では、まだまだ亜流モデルの扱いのようにも見られていました。

 しかしSUVの巨大マーケットを持っていた北米市場ではすぐ受け入れられ、ヒット作となりました。

 続いて2002年には、VWとポルシェの共同開発により、VW「トゥアレグ」とポルシェ「カイエン」が発売されます。

 トゥアレグには3.2リッターV型6気筒エンジンと4.2リッターV型8気筒エンジンを設定し、さらに台数限定ながらW型12気筒エンジンを搭載するハイパワーモデルも設定されました。

 カイエンの方は、ポルシェ928以来のV型8気筒エンジンを搭載し、さらにターボチャージャーを装着した450馬力の上位モデルも設定されました。

 トゥアレグはともかく、スポーツカー専門メーカーだと思われていたポルシェがSUVを設定するのは、当時衝撃的な出来事でした。

 カイエンのスタイルは、当時のポルシェ「911」を思わせるフロントマスクに、5ドアステーションワゴンのボディを組み合わせたものです。

 スポーツカー顔負けな高性能エンジンに高めの最低地上高、全高が高いボディ、高速域でも安定した走行性能を兼ね備えたカイエンは、全天候型の新しい感覚の乗用車像を築いたといえます。

 なお、トゥアレグとカイエンの姉妹車に当たるクルマはアウディにも設定され、「Q7」を名乗りました。

 現在にも続く、Qシリーズの元祖的モデルです。

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2件のコメント

  1. 終わった

  2. 型落ちレーシングカーを売って製造費を取り戻すという商売をしていたら快適面でクレームをつけられたので、その手の客相手にスポーツカーのレプリカやGTを売りつけてレーシングカー製作費用を稼いだエンツォ御大の会社なのだから、GTスポーツにクレームをつける客にクルマもどきを売りつけることにフェラーリ社が痛痒を感じるはずがない。満を持した商品だ。儲けるだろうな。

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